名称:「移転記念特別展「京都芸大〈はじめて〉物語」第1期・第2期」京都市立芸術大学芸術資料館
会期:2024年04月06日(土) 〜 2024年08月12日(月)
会場:京都市立芸術大学芸術資料館
時間:9:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替期間(6/3~6/14)
料金:無料
住所:〒610-1197京都府京都市西京区大枝沓掛町13-6
TEL:075-334-2232
URL:京都市立芸術大学芸術資料館
京都市立芸術大学では、明治13年(1880)の創立以来150年近い歴史を持つ日本で最も長い歴史を持つ芸術大学です。その歴史の中で、多くの教員や卒業生が芸術の分野で活躍し、この間にはさまざまな教育研究の試みや、特徴的な卒業生の輩出がありました。そうして生み出されてきた数々の〈はじめて〉を、京都市立芸術大学芸術資料館の収蔵品を中心とするさまざまな作品・資料によって展覧し、京都市立芸術大学の進取の精神をご紹介します。
〈はじめて〉に関する多彩なテーマからなる本展は、会期を4期に分け、2024年春から1年間にわたって開催します。第1期と第2期は明治・大正の動き、第3期・第4期では戦後まで含み、全体を通して京都市立芸術大学の歴史と芸術資料館の主要なコレクションを一覧できる貴重な機会となるでしょう。
第1期 カイセン始動ス!-京都市立絵画専門学校に集いし若き才能-
明治13年(1880)に開校した京都府画学校は、その後改革を繰り返し、京都市立美術工芸学校(美工)として、美術工芸の中等教育を担うこととなります。明治36年(1903)には高度な専門教育を目指した専門学校令が発令され、また文部省による本格的な美術展である「文展」が明治40年(1907)より始まります。そのため、美工の上級学校として京都市立絵画専門学校(絵専/カイセン)が設置されました。絵専には美工からの進学者だけでなく既に実績のある若手画家も入学し、その卒業生は大正時代の日本画壇でめざましい活躍を見せることになります。
第1期では、絵専生の卒業作品を中心に展覧することで、革新のエネルギーに満ちた時代の空気を感じていただきたいと思います。
第2期 「日本最初京都画学校」-京都御苑からの出発-
明治の始まりとともに全国に先駆けて各種の学校を開いてきた京都。美術学校の開校は、明治11年(1878)、南画家の田能村直入が京都府知事あてに画学校の設立を進言したことから動き出します。そして明治13年(1880)7月1日、日本初の公立美術学校として設立、三条実美によって「日本最初京都画学校」と命名されました。これが京都府画学校のはじまりとなります。
その最初の後者は京都御苑の敷地内にありました。国の組織では西洋式の美術を伝える工部美術学校が既にありましたが、京都府画学校は西洋画、写生画、南画、やまと絵等を幅広く学ぶ、文字通り絵画の学校としてスタートしました。
第2期では、この「日本最初京都画学校」の開校に関する資料や、開校に携わった田能村直入をはじめとする京都の画家たち縁の作品をご紹介します。
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