「両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代」町田市立国際版画美術館

「両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代」町田市立国際版画美術館

名称:「両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代」町田市立国際版画美術館
会期:2024年9月14日(土)~12月1日(日)
会場:町田市立国際版画美術館 企画展示室1、2
観覧料:一般800(600)円、大・高生400(300)円、中学生以下は無料
   *身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者
   保健福祉手帳をご提示の方と付き添いの方1名は半額
住所:〒194-0013東京都町田市原町田4-28-1
TEL:042-726-2771
URL:町田市立国際版画美術館

「両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代」町田市立国際版画美術館

 1920年代のフランスとアメリカは、第一次世界大戦後の好景気に沸き「狂騒の時代」と呼ばれる華やかな時代を迎えました。自動車や飛行機といった工業的なモティーフ、サーカスやキャバレーの喧騒、最新のファッションを身にまとうモダンガールなどからインスピレーションを得たアーティストたちの作品は、現代への賛美ともいえるものでした。
 一方でこの時代にはドイツを中心に、戦争の惨禍を深く刻み込んだ作品や、享楽的な世相への皮肉、あるいは近代化に対する不安感を表現した作品も生まれました。事実、世界恐慌やファシズムの台頭によって平和な時代は10年ほどで終焉を迎え、1939年の第二次世界大戦勃発によってアートシーンは大きく揺さぶられることとなります。
 本展覧会では、ふたつの世界大戦の狭間にあたる約20年間に焦点を当て、モダニズムの時代を版画に表したアーティストたちの作品約230点を展示します。パリのファッション雑誌を彩った色彩豊かなポショワール(ステンシル)、市井の人々の生活を描き出したドイツの版画集、シュルレアリストの実験的な銅版画など、社会の変革期につくられた作品は100年後を生きる私たちに何を問いかけてくるでしょうか。

エドゥアール・アルーズ《使者》1925年刊、ポショワール、町田市立国際版画美術館蔵
エドゥアール・アルーズ《使者》1925年刊、ポショワール、町田市立国際版画美術館蔵
フェリックス・ヴァロットン《ラ・ペピニエールのポスター》1893年、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵
フェリックス・ヴァロットン《ラ・ペピニエールのポスター》1893年、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵
シャルル・マルタン『スポーツと気晴らし』より、1923年刊、ポショワール、町田市立国際版画美術館蔵
シャルル・マルタン『スポーツと気晴らし』より、1923年刊、ポショワール、町田市立国際版画美術館蔵
アルベール・ギヨーム『ラシエット・オ・ブール』第37号、1901年、平版印刷、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵
アルベール・ギヨーム『ラシエット・オ・ブール』第37号、1901年、平版印刷、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵
ジョルジュ・バルビエ『ガゼット・デュ・ボン・トン』1924-25年第1号より、平版印刷、ポショワール、伊藤紀之氏コレクション
ジョルジュ・バルビエ『ガゼット・デュ・ボン・トン』1924-25年第1号より、平版印刷、ポショワール、伊藤紀之氏コレクション
竹久夢二『婦人グラフ』より、1924刊、平版印刷、木版、町田市立国際版画美術館蔵
竹久夢二『婦人グラフ』より、1924刊、平版印刷、木版、町田市立国際版画美術館蔵
ウラジーミル・アフメーチエフ『夏』より、1931年、平版印刷、町田市立国際版画美術館蔵
ウラジーミル・アフメーチエフ『夏』より、1931年、平版印刷、町田市立国際版画美術館蔵
ピエト・モンドリアン《色面によるコンポジション No.3》1957年(原画1927年)、スクリーンプリント、町田市立国際版画美術館蔵
ピエト・モンドリアン《色面によるコンポジション No.3》1957年(原画1927年)、スクリーンプリント、町田市立国際版画美術館蔵
フェルナン・レジェ『サーカス』1950年刊、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵
フェルナン・レジェ『サーカス』1950年刊、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵
フランティシェク・クプカ『黒と白の4つの物語のために』より、1926年、木版、町田市立国際版画美術館蔵
フランティシェク・クプカ『黒と白の4つの物語のために』より、1926年、木版、町田市立国際版画美術館蔵
マックス・ベックマン『年の市』より、1921年、ドライポイント、町田市立国際版画美術館蔵
マックス・ベックマン『年の市』より、1921年、ドライポイント、町田市立国際版画美術館蔵
ジャン=エミール・ラブルール《前線の小さな売り子たち》1917-21年(1921年以降の刷り)、エングレーヴィング、町田市立国際版画美術館蔵
ジャン=エミール・ラブルール《前線の小さな売り子たち》1917-21年(1921年以降の刷り)、エングレーヴィング、町田市立国際版画美術館蔵
長谷川潔《カーネの水車小屋》1929年、メゾチント、町田市立国際版画美術館蔵
長谷川潔《カーネの水車小屋》1929年、メゾチント、町田市立国際版画美術館蔵

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