名称:開館2周年記念特別企画「藤田嗣治の愛しきものたち」軽井沢安東美術館
会期:2024年9月27日(金)~2025年2月18日(火)
会場:軽井沢安東美術館
時間:10:00~17:00
休館日:水曜日(祝日の場合は翌平日)
2024年12月31日
2025年1月1日、20日、21日
観覧料:一般 2,300円
高校生以下 1,100円
未就学児 無料
※オンラインチケット購入の場合、100円引き
※その他、各種割引あり
住所:〒389-0104長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43番地10
TEL:0267-42-1230
URL:軽井沢安東美術館
1920年代、「乳白色の裸婦」を描いて一躍時の人となった藤田嗣治。藤田にしか出せない乳白色で描かれた裸婦像は、今日、藤田の代名詞となっています。しかし、藤田が「乳白色の裸婦」を描き続けることはなく、時代の変化とともにモチーフも移ろいでいきました。
藤田が描いたのは、彼に寄り添い、癒しとなったものたち、また彼が愛し慈しんだ身近な存在でした。例えば、裸婦像には藤田と深い友情で繋がっていたキキや、三番目の妻ユキが多く登場し、四番目の妻マドレーヌは藤田が好んで幾度も描いた女性でした。藤田が描く机上の画には、彼が愛用したであろうインクやレターセット、時計や眼鏡などが描き込まれました。聖母子や子どもを多く描くようになったのは戦争責任をめぐる問題で傷つき、日本を飛び出した後のこと。その後、藤田は日本に戻ることはなく、1955年にフランス国籍を取得、1959年にはカトリック教へと改宗します。宗教画をモチーフにした作品を多く手がける一方、子どものいなかった藤田は「一番愛したい子供」として想像上の子どもの姿をキャンバスに描いていきました。そしていうまでもなく、猫は常に彼のそばにいた存在でした。
本展では「藤田嗣治の愛しきものたち」と題し、その時々に藤田が愛しみ描いたモチーフから彼の人生を垣間見ます。藤田の作品を目の前にしたときに、ふと感じる癒しやぬくもりの謎が見えてくるかもしれません。約200点に及ぶ軽井沢安東美術館所蔵コレクションを存分にご覧いただきながら、作品に込められた藤田の愛に触れていただけると幸いです。
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