琳派展24「抱一に捧ぐ ―花ひらく〈雨華庵〉の絵師たち―」細見美術館

琳派展24「抱一に捧ぐ ―花ひらく〈雨華庵〉の絵師たち―」細見美術館

名称:琳派展24「抱一に捧ぐ ―花ひらく〈雨華庵〉の絵師たち―」細見美術館
会期:2024年12月7日(土) – 2025年2月2日(日)
会場:細見美術館
休館日:毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
    年末年始(12月26日~1月6日)
主催:細見美術館 京都新聞(予定)
特別協力:有限会社うげやん
住所:〒606-8342京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
TEL:075-752-5555
URL:細見美術館

 江戸琳派を確立した酒井抱一(1761~1828)。姫路酒井家の次男に生まれ、江戸の大名屋敷で育ちました。20代の頃には肉筆浮世絵美人画を描き、狂歌に親しむなど、江戸の文化人たちと交流を深めながら豊かな青年時代を過ごしますが、数え年33歳頃から屋敷を出て転居を繰り返し、37歳で出家して大名家の身分を離れます。50歳を目前にした文化6(1809)年師走、身請けした吉原の遊女とともに移り住んだのが下谷根岸(現在の台東区根岸5丁目)の庵でした。
 終の棲家となるこの庵は、8年後の文化14(1817)年に「雨華庵」【うげあん】の額を掲げ、以降「雨華庵」と称されます。仏間に画室を併設した「雨華庵」は、後に養子の鶯蒲【おうほ】(1808~41)、鶯一【おういつ】(1827~62)、道一【どういつ】(1845~1913)、抱祝【ほうしゅく】(1878~1956)らが継承しました。
 「雨華庵」は抱一が多数の晩年作を描いた作画の場であり、画僧の住まいとしての役割も兼ねていました。その没後は抱一を慕う門下の絵師たちの拠りどころ、聖地として長く認識されました。
 本展は「雨華庵」ゆかりの絵師たちを多角的に蒐集したうげやんコレクションの協力を得て開催される江戸琳派の競演です。うげやんコレクションの江戸琳派作品には稀少な作例も多く、その細やかな蒐集はこれまでの江戸琳派観をより豊かに広げるものです。
 これに細見コレクションから、「雨華庵」に纏わる作品や一門の交流を示す作例などを加え展覧します。抱一に憧れ、慕った絵師たち―およそ100年に及ぶ江戸琳派の軌跡とその魅力を数々の作品によりご堪能ください。

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