川崎市市制100周年・開館25周年記念展 「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」川崎市岡本太郎美術館

岡本太郎《挑み》1980年、川崎市岡本太郎美術館蔵

名称:川崎市市制100周年・開館25周年記念展 「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」川崎市岡本太郎美術館
会期: 2024年10月12日(土)~2025年1月13日(月・祝)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日:月曜日(10月14日、10月21日、10月28日、11月4日、11月11日、1月13日を除く)、10月16日(水)、12月29日(日)~1月3日(金)
観覧料: 一般1,000(800)円、高・大学生・65歳以上800(640)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
主催:川崎市岡本太郎美術館
住所:〒214-0032神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
TEL:044-900-9898
URL:川崎市岡本太郎美術館

福田美蘭《夜》2024年、作家蔵
福田美蘭《夜》2024年、作家蔵

川崎市市制100周年、そして川崎市岡本太郎美術館の開館25周年を記念して、淺井裕介(1981-)と福田美蘭(1963-)の2人の現代作家による展覧会を開催します。常設展示室と企画展示室の双方で開催する特別な展覧会です。
淺井は土、水、小麦粉、テープ、ペンなどの身近な素材によって、あらゆる生物の根源を想起させるような神話的世界を描く作家です。展覧会が開催される各地で採取した土を絵具にし、現地の人々と協力して大規模な作品を制作するなど、土地に根ざした作品を手掛けることでも知られています。
福田は、芸術や文化、現代社会への批評的まなざしを可視化する作家です。綿密なリサーチと福田ならではのウィットに富んだ視点に基づく作品は、鑑賞者へ物事に対する新たな視点をもたらします。今回は、福田がいう「生真面目」な岡本太郎に、全点新作で挑みます。
本展では、アートシーンの第一線で活躍する2人の作家が、岡本太郎と関連づけた自作を企画展示室に展示します。本展のために、淺井は川崎市内で採取した土を絵具にして巨大な新作を制作します。福田は新作を展示するほか、岡本の作品によるインスタレーションを展開します。また、常設展示室では、2人の作家がそれぞれ独自の視点で選んだ川崎市岡本太郎美術館収蔵の岡本作品を紹介します。
芸術一家に生まれ、青年時代に哲学や民族学を学んだ岡本太郎は、執筆活動で自身の思想を深めながら、絵画・彫刻・工芸・デザインなどの既存の枠組みを超えて活躍をしました。本展は、そうした岡本の表現・思想の多面性を、世代や表現方法の異なる2人の現代作家の視点で見直す機会でもあります。互いに触発しあうことで見えてくる、3者それぞれの新たな一面をぜひお楽しみください。

福田美蘭《7歳のときの落書き》1970年、作家蔵
福田美蘭《7歳のときの落書き》1970年、作家蔵
淺井裕介《星、飛ビ散ル》2024年制作の様子(金津創作の森美術館)
淺井裕介《星、飛ビ散ル》2024年制作の様子(金津創作の森美術館)
淺井裕介《野生の星》2019年、愛知県美術館蔵
淺井裕介《野生の星》2019年、愛知県美術館蔵
淺井裕介《命の足音―山梨芸術の森》2023年、個人蔵
淺井裕介《命の足音―山梨芸術の森》2023年、個人蔵
岡本太郎《燃える人》1955年、川崎市岡本太郎美術館蔵
岡本太郎《燃える人》1955年、川崎市岡本太郎美術館蔵
岡本太郎《邂逅》1971年、川崎市岡本太郎美術館蔵
岡本太郎《邂逅》1971年、川崎市岡本太郎美術館蔵
岡本太郎《挑み》1980年、川崎市岡本太郎美術館蔵
岡本太郎《挑み》1980年、川崎市岡本太郎美術館蔵

作家紹介
●淺井裕介
1981年、東京都生まれ。1999年、神奈川県立上矢部高等学校美術陶芸コース卒業。
近年の主な個展に「淺井裕介展 星屑の子どもたち」(金津創作の森美術館)「なんか/食わせろ」(ANOMALY、2020年)、
「淺井裕介―絵の種 土の旅」(箱根彫刻の森美術館、2015-2016年)など。
国内外の芸術祭、アートフェス、グループ展に参加し、積極的に作品を発表している。
2019年に「第68回横浜文化賞文化・芸術奨励賞」を受賞。
●福田美蘭
1963年、東京都生まれ。1987年、東京藝術大学大学院修士課程修了。
1989年、具象画の登竜門とされた安井賞を最年少で受賞。以後、国内外で精力的に作品を発表する。
近年の主な個展に、「福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧」(千葉市美術館、2021年)、
開館35周年記念 特別展「福田美蘭―美術って、なに?」(名古屋市美術館、2023年)などがある。

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