「公開制作91 小木曽瑞枝」府中市美術館

小木曽瑞枝《風に踊る生垣の緑はご機嫌良く整えられて あっけらかんとそこに在る》2024年

名称:「公開制作91 小木曽瑞枝」府中市美術館
会期:2024年12月14日(土)〜2025年2月24日(月)
会場:府中市美術館
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日
   1月13日、2月24日は開館
   12月29日~1月3日、1月14日は休館
入場料:無料
住所:〒183-0001東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内
TEL:042-336-3371(ハローダイヤル)
URL:府中市美術館

《私は静かにひとつ呼吸をし軽くそっと会釈をする》2024年
《私は静かにひとつ呼吸をし軽くそっと会釈をする》2024年

小木曽瑞枝の作品が発するひかりは、わたしたちの気持ちも明るく照らしてくれます。まず目に飛び込んでくるのは、鮮やかな色。発色の美しさとともに、抜群の組み合わせに心がときめきます。薄い板を切り抜いて生まれる、ほっこりした曲線は、木々のシルエットのようにも、空に浮かぶ雲のようにも、遠くにそびえる山のようにも見えます。リズミカルに連なるかたちに誘われて、思わず体が動いてしまいそうです。
絵画とも彫刻ともちがう、この半立体状の作品は、イメージと、ものとの間を行き来しています。つながったパーツの一部は、なかがくり抜かれて縁だけであるので、わたしたちの視線は作品の表面だけでなく、側面にも、裏側にも届きます。視線は作品のまわりを風のように行き来し、そのたゆたう時間のうちに、風景が生まれてくるのです。
公開制作では、美術館に通う途中に出会うであろうさまざまな場面を出発点に、イメージをふくらませてドローイングを描き、シナベニヤ板をテーブルソーで切り抜いて着彩し、作品を完成させます。小木曽瑞枝の目がとらえた風景が、その手を経て、作品へと生まれ変わっていく、一部始終をどうぞご覧ください。

小木曽瑞枝《風に踊る生垣の緑はご機嫌良く整えられて あっけらかんとそこに在る》2024年
小木曽瑞枝《風に踊る生垣の緑はご機嫌良く整えられて あっけらかんとそこに在る》2024年

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