ロバート・キャパ 「戦争」東京都写真美術館

崩れ落ちる共和国側の兵士、エスペホ近郊、 コルドバ前線、スペイン、1936年9月初め

名称:ロバート・キャパ 「戦争」東京都写真美術館
会期:2025年3月15日(土)〜2025年5月11日(日)
会場:東京都写真美術館
開館時間:10:00 〜 18:00
   木曜日・金曜日は20:00まで
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:一般 1200円、大学生・65歳以上 1000円、高校生・中学生 800円、障がい者手帳提示と付き添い2名 無料
住所:〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
URL:東京都写真美術館

「Dデー作戦」でオマハ・ビーチに上陸する米軍、前景の兵士は 第16連隊第2大隊所属のヒューストン・ S. ライリーとみられる、ノルマンディー、フランス、 1944年6月6日
「Dデー作戦」でオマハ・ビーチに上陸する米軍、前景の兵士は 第16連隊第2大隊所属のヒューストン・ S. ライリーとみられる、ノルマンディー、フランス、 1944年6月6日

いまあらためてキャパの写真証言を見直すことの意義
20世紀が生んだ偉大な写真家のひとり、ロバート・キャパ。「カメラの詩人」と言われ、またすぐれた「時代の証言者」でもあります。その写真の背景には苦闘するヒューマニストの眼があります。戦争の苦しみをとらえるとき、そこにキャパの人間としてのやさしさ,ユーモアがあります。キャパは人間を取り捲く状況を少しでもよいものにしようというつよい信念と情熱をもって状況に身を投じましたが、それだけでなく写真のもつ衝撃力を見分ける確かな眼を持ち合わせていました。1930年代ヨーロッパの政治的混乱、スペイン内戦でドイツ・イタリアのファシスト政権に支援されたフランコ将軍の反乱軍によって次第に圧倒されて敗北する共和国政府軍、日本軍による中国の漢口爆撃、第二次世界大戦で連合軍の対ドイツ反攻作戦の始まる北アフリカから、イタリア戦線、ノルマンディー上陸作戦などの戦闘現場に立会い、命がけの取材写真は眼に見える確かな記録として報道されました。それらの多くは時空を越えて、後世の人びとにも訴えかけるつよいメッセージとなっています。  
本展は、東京富士美術館が所蔵する約1000点のコレクション・プリントから、“戦争”に焦点を当てた作品約140点を厳選して展示します。
昨今のロシアとウクライナ、パレスチナやレバノンとイスラエル等の地域における紛争、 シリアのアサド政権崩壊による影響など、世界の現状は、残念ながらキャパの願った「人間を取り捲く状況を少しでもよいものにしよう」という思いとはほど遠いものです。それ故にこそ、いまあらためてキャパの写真証言を見直すことの意義があります。

崩れ落ちる共和国側の兵士、エスペホ近郊、 コルドバ前線、スペイン、1936年9月初め
崩れ落ちる共和国側の兵士、エスペホ近郊、 コルドバ前線、スペイン、1936年9月初め

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