
名称:「讃歌・緑と水と太陽 櫻井孝美 展」河口湖美術館
会期:2025年4月19日(土)〜8月31日(日)
会場:河口湖美術館
観覧料金:一般800円ほか
休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日
住所:〒401-0304山梨県南都留郡富士河口湖町河口3170
TEL:0555-73-8666
URL:河口湖美術館
埼玉県の田園地帯で生まれ育った櫻井孝美は、日本大学芸術学部卒業後、山梨県繊維工業試験場への就職を決め、富士吉田市で暮らすことになる。以来、今日まで57年間、富士の麓でそのエネルギーを全身に受け、日々描くことを続けている。櫻井が絵を描くことを始めたのは、遡ると小学1年生。図画の授業で先生に褒められたことがきっかけだったと言う。高校では「学校ではなく、むしろ美術部に通っていた」と言い切るほど、描くことが好きだった櫻井は、大学在学中はもちろん、就職後も描き続けた。
そして、1988年に文学の「芥川賞」にあたる「安井賞」を、家族の入浴風景を描いた『1986-1987夏』(東京国立近代美術館蔵)で受賞。入浴風景は「学生時代に学んだ裸婦像を、生活の中でも自然に表現できるという思いで描いた」と話す。そして、人に対する愛情や興味と同じく、櫻井が限りない愛情と興味を持つ「富士山」。櫻井が描く富士山には、みる人の心を動かし勇気や元気を与えてくれる、不思議な力があるといっても過言ではないだろう。
本展では、昨年傘寿を迎えた櫻井の61年間の画業をふり返り紹介し、第1章では、大学時代から安井賞受賞前後の作品を、第2章では「富士に育てられた芸術」と評されるほど、日々の生活と一体化している「富士山」を描いた作品を中心に、約80点を展示。また、遊び心が垣間見える屏風、掛け軸などの作品も紹介する。
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