「表現者は街に潜伏している そして、ショッピングセンターは街そのものである」パープルームギャラリー
- 2025/8/26
- 神奈川県
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名称:「表現者は街に潜伏している そして、ショッピングセンターは街そのものである」パープルームギャラリー
会期:2025年8月25日(月)〜2025年9月28日(日)
会場:パープルームギャラリー
開館時間:12:00 〜 20:00
休館日:月曜日、火曜日
8月25日・26日は開廊
入場料:無料
住所:〒243-0432 神奈川県海老名市中央3-2-5 ダイエー海老名店2F
TEL:0123-24-4210
URL:パープルームギャラリー
スーパーマーケットの起源は1930年代のアメリカと言われています。生鮮食品から日用品までなんでも揃い、さらにはお客さんが陳列されている商品を自らの意思で選びカゴに入れるというスタイルは当時の客商売のあり方に変革をもたらしました。その一方で美術画廊では基本的にお客さんが陳列された作品に触れることはできません。そして多くの場合、作品がたんなる商品として扱われることを嫌います。つまり、スーパーとギャラリーでは業態も慣習もまったく違います。しかしそんな原理の異なる店舗同士がひとつの空間に軒を連ねることができるのはショッピングセンターが潜在的に持っている包容力の為せる業でしょう。スーパーをはじめ、フードコート、100円均一ショップ、衣料品店、ジム、フットサルコート、不動産屋といった多種多様な業種が共存する、ショッピングセンターはいわば街そのものです。テナントを借りる、そんなシンプルな手続きで美術のギャラリーもその輪の中に入れてもらえるわけです。
さて、本展では多様な世代やスタイルの作家たちが一堂に会します。けれどもそれは「現代アート」が謳う多様性とは少し様子が異なります。もっと素朴で雑多かもしれません。具体的に説明すると美術制度を内面化したいわゆるプロ、日々の営みとして自分自身のために作り続けている者、かつて美術家を志したものの道半ばで方向転換した者、インターネットを主戦場にする者など。本展は先ほど述べた複合商業施設のような「在りよう」を目指します。2013年から活動してきたわたしたちパープルームの振り返りに留まらず、本来であれば隣合うことのなかったであろう作品同士の出会いとすれ違いの場となることを願っています。また、出展作家の年齢が20〜90代と幅広いのもショッピングセンター的と言えるかもしれません。
最後になりますが、ダイエーへのテナント出店はわたしたちにとって大きな挑戦です。運営は店長である梅津庸一と副店長の安藤裕美が担います。そして弊廊はいわゆるコマーシャルギャラリーではありません。作品販売は行いますが、ゲスト作家からマージンは取らず梅津と安藤の作品の売り上げによって経費を賄います。
業界っぽい話で恐縮ですが、現在の美術界は助成金ありきの活動や過剰な商業主義が席巻しています。また特定の政治的信条を訴え、表明する場としてもつかわれています。わたしたちはそれらとは異なるスタンスを取りたいと思います。それがオルタナティブかどうかではなく、日々の暮らしと美術が文字通り地続きであることを体現したい。それこそ「海老名になんか変なお店ができたね」と言ってもらえるよう、ここダイエー海老名店で地道に活動していきたいと思います。








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