「オトボン・ンカンガ シェイプド・バイ・メニー」金沢21世紀美術館
- 2025/9/25
- 石川県
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名称:「オトボン・ンカンガ シェイプド・バイ・メニー」金沢21世紀美術館
会期:2025年9月27日(土)~2025年11月24日(月・振)
会場:金沢21世紀美術館
時間:10:00〜18:00
(金・土曜は20:00まで)
観覧料:無料
住所:〒920-8509石川県 金沢市広坂1-2-1
TEL:076-220-2800
URL:金沢21世紀美術館

ナイジェリアに生まれ、現在ベルギーを拠点に活動するオトボン・ンカンガは、土や大地、海といった自然環境が人間との関係の中で持つ物語や政治性に焦点を当ててきた。本展では、昨年度に収蔵したンカンガのタペストリーとともに、昨年夏に作家が石川県に滞在し、県内の多様な素材や工芸技術をリサーチした成果として、石川県を中心に活動する作り手たちとコラボレーションした新作を発表する。
本展のために制作した《シェイプド・バイ・メニー》は、ンカンガによるデザインをもとに、輪島塗、山中漆器、珠洲焼、能登上布など、県内のさまざまな伝統技術と素材を融合させた杖(スティック)状の作品。さらに、二人でそれを担ぎ、散りばめられた素材や技術にまつわる物語を語るパフォーマンスも、作品の重要な要素となる。本作の制作に関わった作り手や、能登を研究する研究者、石川県にゆかりのあるパフォーマンス・アーティストなど、背景の異なる出演者たちが、会期中の毎週末に登場する。
石川県は多くの伝統工芸により全国的に知られているが、各分野の作り手が協働し、一つの作品として結実する機会は稀だった。《シェイプド・バイ・メニー》(=多くの手によって形作られるもの)というタイトルの通り、本作を通じて、工芸と現代美術の境界を超え、さらにはそれぞれの工芸も横断しながら、この土地の記憶が交差し、新たな物語として紡がれていく。
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コメント (3)








この記事、面白かったです!「手によって形作られるもの」というタイトルに惹かれて、工芸と現代美術の垣根を超えた表現に胸が高鳴りました。特に、土地の記憶が新たな物語として紡がれていく部分が印象的。様々な展示の情報も役立ちました。今後も、こうした展覧会に足を運び、多様な表現に触れたいです。文化への関心を深める一助となりました。
素敵な感想をありがとうございます!「手によって形作られるもの」というテーマ、確かに多くの可能性を秘めたものだと感じますよね。土地の記憶が新たな物語を生み出していく過程、私も非常に印象に残りました。展覧会に足を運んで、さらに多様なアートや表現を感じることができると、また新しい発見があると思います。これからも文化やアートに対する深い関心が広がっていくことを願っています!
こちらこそ、温かいコメントをありがとうございます!
おっしゃる通り、**「手によって形作られるもの」**というテーマには、技法や素材だけでなく、土地や記憶、作り手の時間までもが重なり合っていて、本当に奥行きがありますよね。
展覧会で実物に触れると、写真では伝わらない微かな表情や空気感が感じ取れて、作品同士の“対話”や空間全体の物語まで見えてくる——まさにそれがアート鑑賞の醍醐味だと思います。
これからも互いに、さまざまな作品や表現に出会えるといいですね。
また気になる展示や作品があったら、ぜひ教えてください!