笹井史恵 特別展「漆逍遙(うるししょうよう)」ポルトローナ・フラウ東京青山

笹井史恵 特別展「漆逍遙(うるししょうよう)」ポルトローナ・フラウ東京青山

名称:笹井史恵 特別展「漆逍遙(うるししょうよう)」ポルトローナ・フラウ東京青山
会期:2025年10月31日(金)~2025年11月18日(火)
会場:ポルトローナ・フラウ東京青山
開館時間:11:00~19:00
休館日:会期中無休
入場料:無料
住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-2-13
TEL:03-3400-4321
URL:ポルトローナ・フラウ東京青山

概要:
ポルトローナ・フラウ東京青山にて開催される笹井史恵 特別展「漆逍遙(うるししょうよう)」は、漆芸家・笹井史恵による乾漆技法を駆使した新作を中心に構成される特別展である。会場では、雲や太陽をモチーフとした作品、果実や草花を思わせる有機的なフォルムのオブジェなど、多彩な漆造形が展示される。訪れる者は、空間全体をめぐりながら、漆の深い光沢と柔らかな曲線が織りなす「自然の気配」と「感覚の喜び」を体感することができる。

笹井の作品は、伝統的な乾漆技法を基盤としながらも、現代の感性に寄り添う造形性を持つ。朱漆や黒漆による塗立仕上げは、光と影を柔らかく捉え、漆という素材がもつ有機的な温かみを最大限に引き出す。家具ブランド・ポルトローナ・フラウの洗練された空間に配されたこれらの作品は、日本の伝統美とイタリアン・デザインが融合する特別な調和を生み出している。

「漆逍遙」という展覧会名には、日常を離れ、漆の世界を逍遙(そぞろ歩き)するように楽しんでほしいという思いが込められている。観る者は作品と空間の対話の中で、時間の流れや素材の呼吸を感じ取りながら、アートとデザインの境界を越えた体験を得ることとなる。

作家略歴:
笹井史恵(ささい ふみえ、1973年大阪府生まれ)は、京都市立芸術大学大学院修了の漆芸家で、同大学教授を務める。乾漆技法を用いた有機的な造形で注目され、京都市芸術新人賞、タカシマヤ美術賞、京都府文化賞奨励賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数。作品は国立工芸館、ボストン美術館、ヴィクトリア&アルバート美術館などに収蔵されている。自然や文化のモチーフを題材に、伝統の中に現代の生命感を吹き込む独自の漆芸世界を構築している。

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