「富岡鉄斎 紅花商人ゆかりの(山)長谷川コレクション」山形美術館

「富岡鉄斎 紅花商人ゆかりの(山)長谷川コレクション」山形美術館

名称:「富岡鉄斎 紅花商人ゆかりの(山)長谷川コレクション」山形美術館
会期:2025年12月12日(金)~2026年1月25日(日)
会場:山形美術館
開館時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)、12月28日~1月3日
入場料:一般1200円 高大生600円 小中生400円
※団体20名以上2割引、土曜日は中学生以下無料、日曜日午前はメセナにより中学生以下無料、障がい者手帳提示の方と付添者1名は半額、キャンパスメンバーズ登録校学生は学生証提示で無料
住所:〒990-0046 山形県山形市大手町1-63
TEL:023-622-3090
URL:山形美術館

「富岡鉄斎 紅花商人ゆかりの(山)長谷川コレクション」山形美術館
「富岡鉄斎 紅花商人ゆかりの(山)長谷川コレクション」山形美術館
《鉄道人墨戯冊》1903(明治36)年 山形美術館(山)長谷川コレクション
《鉄道人墨戯冊》1903(明治36)年 山形美術館(山)長谷川コレクション

概要:
山形美術館では、「最後の文人画家」と称される富岡鉄斎(1836–1924)の多彩な作品を紹介する展覧会「富岡鉄斎 紅花商人ゆかりの(山)長谷川コレクション」を開催する。鉄斎は幕末の京都に生まれ、幼少より国学・儒学・仏教を学び、詩書画の三領域に卓越した才能を発揮した。勤皇学者としての行動、明治維新後の神官職など多彩な経歴を経て、晩年に至るまで日本各地を旅し、風景・人物・故事・神仙・花鳥など幅広い題材を描き続けた。

《狂濤万里図》1897(明治30)年 (山)長谷川家
《狂濤万里図》1897(明治30)年 (山)長谷川家

本展は、紅花商人として知られる(山)長谷川家に伝わるコレクションを中心に構成されている。長谷川家は京都上京区に邸宅を構え、鉄斎の住まいと近接していた縁から親しい交流を持ち、書画や書簡類を多数所蔵している。山形美術館は1968年の開館以来、この長谷川家から作品を受け入れ、東洋日本美術の研究と保存に努めてきた。

《評山品水図》1869(明治2)年 山形美術館(山)長谷川コレクション
《評山品水図》1869(明治2)年 山形美術館(山)長谷川コレクション

展示では、長谷川家の所蔵品に山形美術館の収蔵品を加え、約40点を公開。奔放な筆致と深みある彩色によって描かれた山水画や人物画から、鉄斎が理想とした「文人の気風」と精神世界が立ち上がる。また、紅花を媒介として京都と山形を結んだ文化交流にも焦点をあて、近代日本の知識人文化の豊かさを浮かび上がらせる。

《飲中八仙図》1909(明治42)年  (山)長谷川家
《飲中八仙図》1909(明治42)年  (山)長谷川家

鉄斎の作品に宿る学識と詩情、そして紅花商人の審美眼が交差するこの展覧会は、地域文化と近代美術史の接点を再発見する貴重な機会である。

《月夜梅花図》1909 (明治42)年 山形美術館(山)長谷川コレクション
《月夜梅花図》1909 (明治42)年 山形美術館(山)長谷川コレクション
《吉野山春景・するが宇津山秋景図》 右隻1911(明治44)年・左隻(明治45)年 (山)長谷川家
《吉野山春景・するが宇津山秋景図》 右隻1911(明治44)年・左隻(明治45)年 (山)長谷川家

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