「牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる」市立伊丹ミュージアム

「牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる」市立伊丹ミュージアム

名称:「牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる」市立伊丹ミュージアム
会期:2024年1月12日(金)~2024年2月25日(日)
会場:市立伊丹ミュージアム
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日、 2月13日
   ※ただし 2月12日は開館
観覧料:一般 500円
    大高 300円
    中小 200円
住所:〒664-0895 兵庫県 伊丹市宮ノ前2-5-20
TEL:072-772-5959
URL:市立伊丹ミュージアム

《おいかける人(花束)》2023 年、油彩, 色鉛筆 / キャンバス、作家蔵
courtesy of ARTCOURT Gallery
《おいかける人(花束)》2023 年、油彩, 色鉛筆 / キャンバス、作家蔵 courtesy of ARTCOURT Gallery

牡丹靖佳(ぼたんやすよし)は、ニューヨークで絵画を学び、帰国後は国内のさまざまな展覧会に出展しながら海外での活動も継続的に行い、国内外からの評価を得てきました。
絵画、立体、装画と、創作の幅が多岐にわたる牡丹ですが、核として取り組んでいるのは絵画です。そして、時とともに画風と主題に変化はありながらも、一貫して「現実」と「虚構」が重層し、光によって現れては消え、うつろいゆく世界を画面に留めてきました。その透明感のある色で揺らぎながら現れた木々や花、生きもの、人、風景には、まるで物語の一場面を切り取ったかのような情緒が漂います。
さらに2006年からは、絵画と並行して絵本づくりにも取り組んでいます。これまで絵と言葉の両方を手がけた絵本と児童書を計5冊刊行し、豊かな色がきらめきながらも不穏な気配や静寂さが潜む物語世界をつくり上げてきました。その幻想的な世界観は高く評価され、なかでも『おうさまのおひっこし』(2012年)は第24回ブラチスラバ世界絵本原画展賞にノミネートされました。
美術館では初の個展となる本展では、新作と旧作の絵画および絵本原画を交差させながら約100点の作品を展示いたします。なかでも、幅約6メートル、高さ約2.5メートルの新作《兎月夜》は、月夜に踊る兎を主役に、天と地、生と死、虚と実と、相反するものが交錯する深淵な森を描いた大作です。
牡丹が描き捉えた世界の「ゆるやかなうつろい」を、ぜひご覧ください。

《おいかける人(ドライフラワー)》2023 年、油彩, 色鉛筆 / キャンバス、作家蔵
courtesy of ARTCOURT Gallery
《おいかける人(ドライフラワー)》2023 年、油彩, 色鉛筆 / キャンバス、作家蔵 courtesy of ARTCOURT Gallery
《兎夜》2023 年、油彩, アルキド樹脂, 鉛筆 / キャンバス、作家蔵
courtesy of ARTCOURT Gallery
《兎夜》2023 年、油彩, アルキド樹脂, 鉛筆 / キャンバス、作家蔵 courtesy of ARTCOURT Gallery
『たまのりひめ』2006 年、アクリル / ペーパーボード、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)
『たまのりひめ』2006 年、アクリル / ペーパーボード、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)
『たびする木馬』2022 年、水彩, 油彩, 鉛筆 / 紙、作家蔵
『たびする木馬』2022 年、水彩, 油彩, 鉛筆 / 紙、作家蔵
『おうさまのおひっこし』2012 年、鉛筆, 水彩, 油彩 / 紙、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)
『おうさまのおひっこし』2012 年、鉛筆, 水彩, 油彩 / 紙、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)
『おうさまのおひっこし』2012 年、鉛筆, 水彩, 油彩 / 紙、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)
『おうさまのおひっこし』2012 年、鉛筆, 水彩, 油彩 / 紙、市立伊丹ミュージアム蔵(作家より寄託)
《Trio》2020 年、油彩 / キャンバス、作家蔵
《Trio》2020 年、油彩 / キャンバス、作家蔵
《兎月夜》2023 年、油彩, 色鉛筆, ジェッソ / キャンバス、作家蔵 courtesy of ARTCOURT Gallery
《兎月夜》2023 年、油彩, 色鉛筆, ジェッソ / キャンバス、作家蔵 courtesy of ARTCOURT Gallery

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る