秋季特別展「魁夷と蓬春 美への眼差し 二人の日本画と珠玉のコレクション」山口蓬春記念館

秋季特別展「魁夷と蓬春 美への眼差し 二人の日本画と珠玉のコレクション」山口蓬春記念館

名称:秋季特別展「魁夷と蓬春 美への眼差し 二人の日本画と珠玉のコレクション」山口蓬春記念館
会期:2024年9月28日(土)〜11月24日(日)
会場:山口蓬春記念館
開館時間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
料金:一般  600円(高校生以下は無料)
   団体割引  100円割引(20名以上の団体で1週間前までに予約した場合)
   障がい者割引  100円割引(同伴者1名を含む)
   連携館割引  100円割引
   年間入館券  1800円
   ※連携館:葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ)、神奈川県立近代美術館 葉山(企画展一般券・学生券のみ)
   ※当館展覧会を何度でもご覧いただけるお得な年間入館券1,800円(発行月から翌年の同月末日まで有効)を発売中
休館日:毎週月曜日(10月14日、11月4日を除く)、10月15日(火)、11月5日(火)
住所:〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色2320
TEL:046-875-6094
URL:山口蓬春記念館

山口蓬春《山湖》昭和22年(1947) 松岡美術館蔵
山口蓬春《山湖》昭和22年(1947) 松岡美術館蔵

近代日本画壇に大きな功績を残した日本画家・山口蓬春(1893-1971)と東山魁夷(1908-1999)。
東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科から日本画科へ転科した蓬春は、大正12年(1923)に卒業後、師・松岡映丘(1881-1938)率いる新興大和絵会に参加、伝統的な技法を基盤としつつ古今東西の芸術を吸収しながら、常に時代感覚を意識した独自の新日本画の世界を創り出しました。
一方、15歳年下の魁夷は、昭和8年(1933)に同校研究科を卒業後、日本画に洋画的写実を導入した結城素明(1875-1957)に師事、ドイツ留学や戦中戦後の苦難の時代を経て、風景の美しさに開眼します。幻想に富み、静謐で深い情感を湛えた画風は、多くの人々の、心の深奥に響き、魅了してきました。
蓬春と魁夷は、世代は異なりますが、共に日本画壇を牽引する画家として親交を深めていきます。また、二人は創作活動の傍ら、古今東西の美術にも魅了され、その審美眼によって蒐集された古美術品の数々は、その後、彼らの大いなる創作の源泉となりました。そして昭和55年(1980)、魁夷は蓬春から譲り受けた古墨「作霖雨(さくりんう)」を用いて唐招提寺の障壁画を完成させます。それは、蓬春の愛蔵した古墨が魁夷の技と感性によって芸術へと昇華され、未来に受け継がれた瞬間ともいえるでしょう。
 本展では、二人が愛蔵した古美術品の数々と蓬春、魁夷の日本画を合わせて展観することで交錯する二人の眼差しとその先にある“美”の姿を探ります。

山口蓬春《秋》昭和36年(1961) 東京国立近代美術館蔵
山口蓬春《秋》昭和36年(1961) 東京国立近代美術館蔵
東山魁夷《黄耀》昭和36年(1961) 東京国立近代美術館蔵
東山魁夷《黄耀》昭和36年(1961) 東京国立近代美術館蔵
東山魁夷《「朝明けの潮」のための中下図16》昭和43年(1968) 東京国立近代美術館蔵
東山魁夷《「朝明けの潮」のための中下図16》昭和43年(1968) 東京国立近代美術館蔵
《官人立像》漢時代(紀元前3-3世紀)東山家蔵
《官人立像》漢時代(紀元前3-3世紀)東山家蔵
《漢瓦白馬俑》唐時代(7-8世紀)山口蓬春記念館蔵
《漢瓦白馬俑》唐時代(7-8世紀)山口蓬春記念館蔵
《加彩馬頭》漢時代(紀元前3-3世紀)東山家蔵
《加彩馬頭》漢時代(紀元前3-3世紀)東山家蔵
山口蓬春《濤》昭和23年(1948) 東京国立近代美術館蔵
山口蓬春《濤》昭和23年(1948) 東京国立近代美術館蔵
《三彩樹下美人俑》唐時代(8世紀)山口蓬春記念館蔵
《三彩樹下美人俑》唐時代(8世紀)山口蓬春記念館蔵

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