「見附正康 展」ARTRO(アルトロ)

「見附正康 展」ARTRO(アルトロ)

名称:「見附正康 展」ARTRO(アルトロ)
会期:2025年5月24日(土)〜2025年7月6日(日)
会場:ARTRO(アルトロ)
開館時間:11:00 〜 18:00
休館日:月曜日
入場料:無料
住所:〒604-8126 京都府京都市中京区貝屋町556
TEL:075-585-4554
URL:ARTRO(アルトロ)

見附正康が、九谷焼の伝統的な赤絵細描を超絶的な技巧で展開していることは、既に広く知られたところでしょう。しかし、見附を代表する大皿作品を見たとき、真っ先に息を飲んでしまうのは、微細な線や点で描いた伝統文様で幾何学的に構成される図柄全体の凄みです。直径50㎝、深さ15㎝に満たない大皿は、キャンバス画と比べるとかなり小さいものです。その小さな空間に底知れぬ奥行きや広がりを感じさせる図柄、立体的な大皿の上に下絵なしでそれを構成する比類なきセンスこそが、見附を唯一無二の存在たらしめています。
2022年、見附は円が直径線上で割れて横にズレたかのような形状の大皿に初めて絵付けをします。それは、これまでひとつの大皿のなかにひとつの中心を定めて文様を展開してきた見附にとって、中心を”割る”という新しい試みでした。今展ではズレた大皿の他、さらに新しい取り組みとなる複数の中心を持つ図柄の作品も展示します。通常の円形の大皿はそれ自体が中心点を持ちます。それよりも遥かに強い求心力を持つ複数の中心が存在するとき、円のなかにいくつもの独立した空間が存在するかのように錯覚させる見附の構成力は圧巻です。
今展では大皿3点の他、三角柱型の立体作品も展示します。見附の新しい挑戦をぜひご高覧ください。

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