「コレクション×現代美術 名古屋市美術館をめぐる4つの対話」名古屋市美術館

名称:「コレクション×現代美術 名古屋市美術館をめぐる4つの対話」名古屋市美術館
会期:2026年1月9日(金)~2026年3月8日(日)
会場:名古屋市美術館
開館時間:9:30~17:00(金曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(1月12日・2月23日は開館、1月13日・2月24日は休館)
入場料:一般1700円、大学生・高校生900円、中学生以下無料
住所:〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-17-25
TEL:052-212-0001
URL:名古屋市美術館

概要:
「コレクション×現代美術 名古屋市美術館をめぐる4つの対話」は、名古屋市美術館が所蔵する多彩なコレクションと、現代美術の視点を交差させる試みとして企画された展覧会である。出展するのは、愛知を拠点に活動する4名の現代作家──斉と公平太、田村友一郎、蓮沼昌宏、三瓶玲奈。それぞれが名古屋市美術館のコレクションを独自の方法で読み解き、新作と組み合わせて展示空間を構成する。

本展の核となるのは、既存の「コレクション」と新たな「創造」のあいだに生まれる対話である。作家たちは、絵画・彫刻・映像・インスタレーションなど多様なメディアを通じて、美術館が長年培ってきた収蔵作品を再解釈する。展示空間では、作品同士が静かに呼応しながら、時間と記憶、鑑賞者のまなざしを媒介とした「多層的な対話」が展開される。観客は、作家×コレクション、コレクション×鑑賞者、鑑賞者×作品といった関係性の連鎖を体験することになる。

また、本展は地域と美術館の新しい関係を模索する意図も持つ。愛知ゆかりの作家たちが、美術館という公共空間を再構築する試みとして、コレクションを「過去の遺産」ではなく「現在進行形の創造の場」として再生させる。名古屋市美術館がこれまで蓄積してきた文化資産を、現代の感性で再編することで、地方美術館の役割や未来のあり方をも問い直す内容となっている。









作家略歴:
斉と公平太(さいとこうへいた)──愛知県出身。建築的構造と映像的感性を融合したインスタレーションを発表し、都市と身体の関係を主題とする。
田村友一郎(たむらゆういちろう)──1977年富山県生まれ。映画的手法を取り入れた映像作品や空間演出を通して、記憶とフィクションの交錯を探る。
蓮沼昌宏(はすぬままさひろ)──素材の特性や環境の変化をテーマに、彫刻的アプローチによる作品を展開。時間や空気の作用を造形に取り込む実験的姿勢で知られる。
三瓶玲奈(さんぺいれな)──1984年愛知県生まれ。絵画とインスタレーションを横断し、日常に潜む感覚のズレや曖昧さを可視化する表現を行う。









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