企画展「生きとし生けるものを描く —富山ゆかりの絵師と自然の美」富山市佐藤記念美術館

企画展「生きとし生けるものを描く —富山ゆかりの絵師と自然の美」富山市佐藤記念美術館

名称:企画展「生きとし生けるものを描く —富山ゆかりの絵師と自然の美」富山市佐藤記念美術館
開催期間:2020年12月05日~2021年02月14日
開館時間:12月14日(月)、12月28日(月)~1月4日(月)
開館時間:午前9時~午後5時(入館受付午後4時30分まで)
場所:富山市佐藤記念美術館
観覧料:大人 210円 高校生以下無料
住所:〒930-0081富山県富山市本丸1-33
TEL:076-432-9031
URL:富山市佐藤記念美術館
  江戸時代中期、洋書の輸入緩和により、西洋から多くの情報が届くようになります。輸入書籍の中には、実物を細密な描写で写生した正確な動植物の図譜などがあり、人々の関心を集めました。また長崎に渡来した中国人画家、沈南蘋の色鮮やかで写実的な花鳥画が注目され、南蘋風として京都や江戸でも流行します。その後も、写生を基本とする円山応挙が一世を風靡するなど、この時代に興った新たな絵画表現の動きは各地にも広まりました。
  そして江戸時代後期の京都では、富山ゆかりの絵師たち、岸駒・岸岱、吉田公均、上野雪岳らも活躍していきます。彼らは、南蘋風や写生などを取り入れつつ、さまざまな流派から画技を学びとり、独自の画風を確立していくのです。
 一方、富山では、花鳥山水を得意とした狩野派の山下守胤や、木挽町狩野家の四天王の一人と称される木村立嶽らが、富山藩の御用絵師として召し抱えられています。彼らは十代藩主 前田利保の本草学研究に必要な写生画を描きました。狩野派の伝統を踏まえつつ、博物学的な視点を要する学術用写生にも優れた腕を発揮したのです。
 本展では江戸時代後期における富山ゆかりの絵師たちの作画活動に注目します。生きとし生けるもののリアルをみつめ、研鑽を積んだ彼らは、画に何をこめたのでしょうか。動植物などをテーマとする屏風や掛け軸のほか、図譜や記録画、粉本類なども併せて紹介します。

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