「臨春閣—建築の美と保存の技—」三溪園

  • 2020/12/18
  • 「臨春閣—建築の美と保存の技—」三溪園 はコメントを受け付けていません
「臨春閣—建築の美と保存の技—」三溪園

名称:「臨春閣—建築の美と保存の技—」三溪園
開催期間:2020年10月15日(木)~12月20日(日)
会場:三溪記念館 第1・2・3展示室
主催:三溪園(公益財団法人三溪園保勝会)
後援:横浜市、横浜市教育委員会
協力:株式会社児島工務店、株式会社小西美術工藝社、栄建具工芸、中商株式会社、日本木工株式会社、公益財団法人文化財建造物保存技術協会、株式会社便利堂
協賛:本牧まちづくり会議
住所:〒231-0824神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
TEL:045-621-0634
URL:三溪園
 三溪園を創設した原三溪は、当時、豊臣秀吉が建てた聚楽第の遺構とされていた臨春閣を「桃山御殿」と呼び、秀吉ゆかりの美術工芸品で室内を装飾して日々の生活を楽しみました。実際にここでは、長男・善一郎の婚礼や三溪自身の葬儀が行われ、園内にある建物の中でも特別であったことがわかります。
 この臨春閣では現在、約30年ぶりとなる屋根葺替工事を中心とした重要文化財建造物保存修理工事を行っています。
 また今回の工事では併せて耐震補強を行っています。これに伴い、屋内の欄間やそれに附属する色紙などを取外し、状況の芳しくない一部は修理を行いました。特に、壁に埋め込まれていた「板絵十二支図額」は類例がなく貴重な作品で、詳細な調査が行われました。本展ではこれらの美術工芸品の数々を、臨春閣内に戻す前に三溪記念館で特別に公開します。このほか、30年前に高度な技術を要するコロタイプ印刷をもって複製に置き換えられた障壁画も、今回初めて原本と並べて展示します。
 文化財建造物を守り伝える保存修理の技術もまた、貴重な美術工芸品とともにこの度の工事では不可欠な要素です。本展では、修理工事の過程とともに、それらの技術も作品や資料を通してご覧いただけます。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. 第3回『山形県埋蔵文化財センター設立30周年企画展』山形県埋蔵文化財センター
  3. 2024伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」市立伊丹ミュージアム
ページ上部へ戻る