特別展「横浜から世界へ‐海を渡った生糸-」シルク博物館

「横浜から世界へ -海を渡った生糸-」

名称:特別展「横浜から世界へ‐海を渡った生糸-」シルク博物館
会期:令和4年10月1日(土)~11月13日(日)
   [前期]10月 1日(土)~10月23日(日)
   [後期]10月25日(火)~11月13日(日)
休館日 :月曜日 (ただし10月10日は開館)、10月11日(火)
開館時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで)
後援(予定):
 神奈川県 / 横浜市 / 横浜市中区 / 群馬県嬬恋村 / 神奈川新聞社 / tvk / NHK横浜放送局 / 一般財団法人繊貿会館 / 東京織物卸商業組合 / 中居屋重兵衛顕彰会 / 横浜繊維振興会
住所:〒231-0023神奈川県横浜市中区山下町1
TEL:045-641-0841
URL:シルク博物館

「再改横浜風景」 貞秀  当館
「再改横浜風景」 貞秀  当館

当館の開館60周年を記念して横浜の生糸輸出を支えた産業(養蚕、製糸・撚糸、貿易)の歴史を紹介する「横浜・生糸」ものがたりシリーズの第三弾です。締め括りとなる今回は、神奈川県の「生糸貿易」を取り上げます。
東海道の神奈川宿近く、100戸ばかりの半農半漁村であった横浜村で、横浜開港が決まると急速に都市建設が始まります。わずか半年足らずで街並みが整備され、安政6年(1859)6月2日に横浜港が開港しました。現在の山下町には外国人居留地があり、当時イギリスの総合商社ジャーディン・マセソン商会(英一番館)があった場所、現在の山下町1番地にシルク博物館はあります。
それまで国内で流通していた生糸は、開港を境に貿易品の花形となり、代表的な生産地の福島県、群馬県、埼玉県、長野県をはじめ生産力が高まっていきます。大量の生糸が横浜に持ち込まれ、売込商(日本人商人)と外国商館との間で生糸取引が盛んに行われ、横浜港からヨーロッパを中心に輸出されました。開港当初に活躍した群馬県出身の中居屋重兵衛に続き、後に二大売込商と呼ばれる亀屋(原善三郎)や野沢屋(茂木惣兵衛)のほか多くの売込商が生糸貿易を担いました。明治10年代に入ると、売込商や外国商館を通さずに直接輸出をする直輸出も加わりアメリカへの輸出が伸びていきました。
 今回の特別展では、近代日本の発展を経済的に支えた生糸貿易の歴史を一覧します。また、生糸貿易が行われた開港当初の町の姿、売込商と外国商館の取引の様子を浮世絵や文書・版本などから紹介するとともに、生糸標本の実物も展示公開します。
本展が横浜と日本の発展を支えた生糸貿易と蚕糸業に携わった人々のあゆみを振り返る機会となれば幸いです。

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