「オリオンベルト、あるいはからすき星」HB.Nezu

「オリオンベルト、あるいはからすき星」HB.Nezu

名称:「オリオンベルト、あるいはからすき星」HB.Nezu
会期:2022.02.11(金)~2022.02.28(月)
開廊時間 13:00〜19:00、火曜日・水曜日・木曜日は休廊(祝日の場合は開廊)
入場料:無料
会場:HB.Nezu
住所:〒110−0008 東京都台東区池之端2-6-12
URL:HB.Nezu 

アーティスト
木村萌、冨井大裕、西山巍
オリオン座中央部を構成する3つの星は、等間隔に並ぶその形から農耕具のからすきにちなんで「からすき星」とも呼ばれます。本展では、出品作家3名を同じ明るさで輝くオリオン座の三連星に見立て、現実の知覚に立脚しながら想像力の営みが実践されている作品をご紹介致します。
新進気鋭のペインター木村萌は、素材の組み合わせや、素材を何かに見立てる過程で新たなイメージを創造します。ありのままの木・針金・石に見える像は、私たちが自ら積極的に見ることで、木村が描いたもう一つの存在をあらわにします。冨井大裕が日々Twitterで更新する《今日の彫刻》シリーズは、日常で遭遇する事物を彫刻という枠組みで捉え直し、デジタル写真で記録したものです。いわば自然の彫刻ともいえる本作は、冨井が感得した彫刻的性質を鑑賞者が受け取ることで、何気ない物が彫刻として見立てられます。西山巍は日本の伝統文化である水石を50年以上もの間、愛しんでいます。水石は形や文様から様々な風景・対象に見立てて鑑賞するものですが、西山は私たちが想像もつかない仕方で自然石を観察し、その眼差しによって驚くべき想像力を働かせます。
私たちのものの見方はこの社会に溢れる膨大なイメージによって規定されています。三者三様に実践される「見立て」は、そうした私たちの眼や思考を解放する可能性を持つでしょう。

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