受贈記念 平井昭夫コレクション × 三浦徹コレクション「やきものを愉しむ ―二人のまなざし―」兵庫陶芸美術館

受贈記念 平井昭夫コレクション × 三浦徹コレクション「やきものを愉しむ ―二人のまなざし―」兵庫陶芸美術館

名称:受贈記念 平井昭夫コレクション × 三浦徹コレクション「やきものを愉しむ ―二人のまなざし―」兵庫陶芸美術館
会期:2022年6月11日(土)~8月28日(日)
休館日:月曜日
   ただし、7月18日(月・祝)は開館し、7月19日(火)は休館
開館時間:10:00~18:00(7・8月の土日は9:30~)
   ※入館は閉館の30分前まで
出品点数:313点
会場:兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室1・2・4・5
住所:〒669-2135兵庫県篠山市今田町上立杭4
TEL:079-597-3961
URL:兵庫陶芸美術館

受贈記念 平井昭夫コレクション × 三浦徹コレクション「やきものを愉しむ ―二人のまなざし―」兵庫陶芸美術館
左:河井寬次郎《呉洲泥刷毛目鉢》1955年頃 平井昭夫コレクション
右:山田光 《黒陶スクリーン》1984年 三浦徹コレクション
所蔵はいずれも兵庫陶芸美術館

 兵庫陶芸美術館では、2019年から2021年にかけて、神戸市在住の二人のコレクターから現代陶芸を中心とする作品の数々を受贈しました。
 洋画材店を営んでいた平井昭夫氏(1931- )は当初、古陶磁に惹かれてやきものを蒐集し始めますが、あるとき、民藝運動を牽引した陶芸家の一人である河井寬次郎(1890-1966)の作品に感銘を受け、次第に民藝の流れを汲んだ作家や重要無形文化財保持者(人間国宝)らの作品を中心にコレクションの幅を広げていきました。自らデザインし特注した家具・調度品にこれらの作品を飾り客人たちと共有する時間は、平井氏にとって至福のひとときであったようです。
 一方、医師であった三浦徹氏(1937- )は、医学生時代に訪れた丹波立杭で、一つの丹波焼の壺と出会ったことで、自ら作陶に打ち込むほどにやきものに惹かれていきます。やがて、現代作家によるユニークな陶芸作品が面白くなり、知名度や受賞歴を問わず自らの心にぐっと刺さってくる作品を中心に精力的にコレクションを続けていきました。三浦氏はのちに私設美術館「神戸わたくし美術館」を自邸に立ち上げ、そのコレクションは多くの人々に愛されてきました。
 本展では、このたびご寄贈いただきました現代陶芸のコレクションを一堂にご紹介します。両氏のコレクションには、やきものに親しみ、慈しみ、何より愉しんだお二人の温かい人柄と鋭い審美眼がそれぞれに反映されています。お二人のまなざしを通して、やきものの魅力に触れ、ともに愉しんでいただければ幸いです。

河井寬次郎 《呉洲泥刷毛目鉢》 1955年頃 平井昭夫コレクション
河井寬次郎 《呉洲泥刷毛目鉢》 1955年頃 平井昭夫コレクション
富本憲吉 《色絵薊模様飾皿》 1939年 平井昭夫コレクション
富本憲吉 《色絵薊模様飾皿》 1939年 平井昭夫コレクション
島岡達三 《練上縄文象嵌赤絵草花文方壺》 1990年代 平井昭夫コレクション
島岡達三 《練上縄文象嵌赤絵草花文方壺》 1990年代 平井昭夫コレクション
上田恒次 《鶉手陶筥》 1973年頃 平井昭夫コレクション
上田恒次 《鶉手陶筥》 1973年頃 平井昭夫コレクション
大倉陶園 《ティーセット》 1999年 平井昭夫コレクション
大倉陶園 《ティーセット》 1999年 平井昭夫コレクション
十三代酒井田柿右衛門 《濁手蘭文香炉》 1979~1982年 平井昭夫コレクション
十三代酒井田柿右衛門 《濁手蘭文香炉》 1979~1982年 平井昭夫コレクション
山田光 《黒陶スクリーン》 1984年 三浦徹コレクション
山田光 《黒陶スクリーン》 1984年 三浦徹コレクション
申相浩 《Dream of Africa》 2004年 三浦徹コレクション
申相浩 《Dream of Africa》 2004年 三浦徹コレクション
松本ヒデオ 《GEO-Ho 9905》 1999年 三浦徹コレクション
松本ヒデオ 《GEO-Ho 9905》 1999年 三浦徹コレクション
河合卯之助 《色絵香炉》 1928年以降 三浦徹コレクション
河合卯之助 《色絵香炉》 1928年以降 三浦徹コレクション
三原研 《炻器獣頭掛花入》 2002年 三浦徹コレクション
三原研 《炻器獣頭掛花入》 2002年 三浦徹コレクション
安倍安人 《DALĪ 青春の日々》 1994年 三浦徹コレクション
安倍安人 《DALĪ 青春の日々》 1994年 三浦徹コレクション

※所蔵はすべて兵庫陶芸美術館

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