「ゆらぐ be with light」kōjin kyoto

「ゆらぐ be with light」kōjin kyoto

名称:「ゆらぐ be with light」kōjin kyoto
会期:2022年5月14日(土)~2022年6月22日(水)
休廊:月曜日
開廊時間 11:00〜18:00
入場料:無料
会場:kōjin kyoto
住所:〒602-0855 京都府京都市上京区上生洲町248-6
TEL:06-6364-0775
URL:kōjin kyoto 

旧約聖書の創世記第1章3節に、「神は 光あれ と⾔われた。すると光があった。神はその光を⾒て、良しとされた。神は光とやみとを分けられた。」とある。光が始まりである。
「光あれ」はビッグバンへのかけ声とも解釈できる。
科学技術が発達した今、現実は⼀つではないらしい。
マルチバースの世界は平⾏世界だから、
真実も複数存在するだろう。ゆらぐものとしての現実。
光がなければアートは⾒えなかったが、最近ではそれ⾃⾝が光る作品が増えてきた。蛍光管からはじまって、ネオン、プロジェクション、そしてモニター上の作品も光そのものが素材であると⾔えるだろう。
時間の進⾏と事物の変化で、光と影は⼊れ替わる。
現実と影、光と闇の境は曖昧だ。
光が変わるとものの⾒え⽅は変わる。⾒えているのは表⾯だ。事物の表⾯は記号であり象徴でもある。
我々はそれを⾒て想像し、判断する。⾒え⽅によって、意味も変わるし、中⾝もゆらぐ。
この展覧会は、光についての⼩さなセレンディピティだ。kōjin kyotoの美しい佇まいの中に、光る作品、反射を映す作品、ネオンを描いた作品を集めた。京都の古い町並の⼀⾓に登場した宝⽯箱である。
キュレーション 南條史⽣

Artist Profile
落合陽⼀
メディアアーティスト。1987年⽣まれ。2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波⼤学准教授、京都市⽴芸術⼤学客員教授、⼤阪芸術⼤学客員教授、デジタルハリウッド⼤学特任教授、⾦沢美術⼯芸⼤学客員教授。
2020年度、2021年度⽂化庁⽂化交流使、2025年⽇本国際博覧会(⼤阪・関⻄万博)テーマ事業プロデューサーなどを歴任。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」、NFT作品「Re-Digitalization of Waves(foundation・2021)」
など。2016年Prix ArsElectronica栄誉賞、
EUよりSTARTS Prize、2019年SXSW Creative Experience ARROW Awardsなど受賞多数。
主な個展として「Image and Matter(マレーシア・2016)」、「質量への憧憬(東京・2019)」、「未知への追憶(渋⾕マルイMODI・2020)」、
「物化-Transformation of Material Things-(⾹港アーツ
センター・2021)」など。常設展として「計算機と⾃然、計算機の⾃然(⽇本科学未来館・2019)」、その他の展⽰として、SIGGRAPH Art Gallery、Ars Electronica Festival、Media Ambition Tokyo、AI More Than Human(バービカンセンター、イギリス・2019)、
おさなごころを、きみに(東京都現代美術館・⽇本、2020)、北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs (北九州市⽴いのちのたび博物館・⽇本、2021)、Study:⼤阪関⻄国際芸術祭(⼤阪・⽇本、 2022)など多数出展。『New Japan Islands 2019・2020』エグゼクティブディレクターや「落合陽⼀°—⽇本フィルプロジェクト」などの演出を務め、さまざまな分野とのコラボレーションも⼿かげる。

レギーネ・シューマン
1961年ドイツ、ゴスラー⽣まれ。ブラウンシュヴァイク美術⼤学で絵画を学び、1989年にロラント・デルフラーからマイスター・ シューラリン資格を取得。
2000年にはノルトライン・ヴェストファーレン州の奨学⾦を得て⽇本に滞在、現在はケルンを拠点に活動。ヨーロッパ、アメリカで発表を重ね、シュパーカッセ銀⾏、ライン州⽴美術館、ケルン応⽤芸術美術館など数多くの企業、美術館に作品が収蔵されている。彼⼥は製造業者との共同研究によって産み出される、蛍光顔料を混⼊させたオリジナルのアクリル板を使⽤し、絵画とオブジェとの中間領域に位置する作 品を制作している。混⼊させる顔料の量や、光を反射・吸収する度合いを調整したアクリル板を、画家が絵の具を重ねるように巧みに組み合わせて作品を構成。太陽光や電球の光、あるいはブラック・ライト等、光の状況によって様々に姿を変えるその作品は、⾊彩と光、空間の関係を強調し⾒る⼈に意識させるとともに、刻々と変わる視覚、可視・不可視の同時性を体験させる。

横⼭奈美
1986年岐⾩県出⾝、2012年愛知県⽴芸術⼤学⼤学院 美術研究科 油画版画領域修了。消費され捨てられる物に光を当て、それを描く「最初の物体」シリーズ(2012〜)や、ネオンをモチーフに、ガラス管や背後に存在する配電線、フレームまで克明に描く「ネオン」シリーズ(2016〜)など、物を⾒て描くという⾏為を通し、私達や物に与えられた役割や制度を再考する。主な個展に「誰もいない」 (KENJI TAKI GALLERY、2020年)、「アペルト10横⼭奈美 LOVEと私のメモリーズ」 (⾦沢21世紀美術館、2019年)、主なグループ展に「開館25周年記念コレクション展 VISION Part 1 光について / 光をともして」 (豊⽥市美術館、2020年)、「⽇産アートアワード 2017 」(BankART Studio NYK 2F、2017年)などがある。

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