巡回企画「日本のタイル100年――美と用のあゆみ」多治見市美濃焼ミュージアム

巡回企画「日本のタイル100年――美と用のあゆみ」多治見市美濃焼ミュージアム

名称:巡回企画「日本のタイル100年――美と用のあゆみ」多治見市美濃焼ミュージアム
会期:2022年9月17日(土)―2023年1月29日(日)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日)
主催:多治見市モザイクタイルミュージアム
共催:多治見市美濃焼ミュージアム
住所:〒507-0801岐阜県多治見市東町1-9-27
TEL:0572-23-1191
URL:多治見市美濃焼ミュージアム

本展は、INAXライブミュージアム,江戸東京たてもの園と多治見市モザイクタイルミュージアムの3館共同企画として巡回する展覧会であり、日本で「タイル」と呼ばれるようになったやきものの、現在に至る100年間のあゆみを辿り、未来へ向けた第一歩にしようとする巡回企画展です。
建物の表面を覆う薄板状のやきものを統一的に「タイル」と呼ぶ――1922年4月12日、全国のタイル業界関係者が東京に集まり、決議した記録が残されています。それまで「やきものの建築装飾」が25種類を超えるという様々な名称で呼ばれていた背景には、建築物をやきもので覆うという行為が、世界各地の文化を反映しながら波及し、地域性を備えた様々な形態で日本に伝わってきた実態があります。そして日本側でも、こうしたやきものを独自の解釈を加えながら取り入れ、日本の「タイル」の姿を作り出してきたと言えるでしょう。「名称の統一」は、単に呼び名を絞ったという話ではなく、日本の「タイル」の輪郭が定まり、規格化され、産業製品として流通するようになったという変革の時を表しているのです。
変革の背景には、確かに公衆衛生に対する意識の変化がありました。しかしタイルの変遷には、実用面や機能面だけでは語れない、日本人のやきものに対する思い入れや、その時々の文化、芸術の写し鏡のような側面も見て取れます。本展を通して、美と用の間でタイルが果たしてきた役割を振り返り、タイルを通して見えてくる暮らしや建築の未来を考える機会となれば幸いです。

第一会場 多治見市モザイクタイルミュージアム 第1章・第2章
第二会場 多治見市美濃焼ミュージアム 第3章
2会場共通入館券 500円

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