「小出正志退職記念展」東京造形大学 ZOKEIギャラリー

「小出正志退職記念展」東京造形大学 ZOKEIギャラリー

名称:「小出正志退職記念展」東京造形大学 ZOKEIギャラリー
会期:2022年11月28日(月)~12月17日(土)
開館時間:10:00-16:30(入館は16:00まで)
休館日:日曜
入館無料
住所:〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556〈東京造形大学12号館1階〉
TEL:042-637-8111(代)
URL:東京造形大学 ZOKEIギャラリー

「小出正志退職記念展」東京造形大学 ZOKEIギャラリー
「小出正志退職記念展」東京造形大学 ZOKEIギャラリー

 本展はいわゆる一般的な“作家教員・実務家教員による回顧展的な作品展”ではなく、1988年から35年間に渡り大学教員を務めた一人の教員の教育と研究そして社会的活動の事績(のようなもの)を総括し、また後日記録に留めることに資するため「展示」という形式を採るものです。
 35年の間には入職時のビジュアルコミュニケーションデザインの領域(当時の呼称では「視覚伝達計画」)から2003年の「アニメーション専攻領域」の新設以降、およそ10年間のグラフィックデザインの領域の兼任を経て最終的にはアニメーションの領域専従となり、また1992年の学芸員課程設置以降20年ほどの間は同課程の科目を担当し、総合科目/学部共通科目も四半世紀に渡り担当しました。入職後の研究活動は主にアニメーション研究にあり、研究の傍ら「日本映像学会アニメーション研究会(第二次)」と「日本アニメーション学会」の創設・運営に関わるほか、「インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF)」の創設・運営に関わるなど、社会的活動の多くはアニメーションの領域にありますが、常に領域を超えることや横断・縦断、境界領域を意識した活動を行ってきました。その意味で本展を「教育×研究×社会」ではなく「教育×研究×境界」とし、一方で教育や研究、学会や映画祭、国際交流などの社会的活動の中心がアニメーションにあるため、サブタイトルを「アニメーション活動とその周辺」とし、様々な活動のうち、主にアニメーションに関わる部分にスポットを当てています。
 本展の中心的な展示は「クロニクル展示」と「トピック展示」に分けられ、「クロニクル展示」では学生時代やそれ以前を含む原則として年代順・時代順に、網羅的・概略的に軌跡をたどることになります。形式的にはパネル展示を基本とし、内容的には比較的テキストや写真・各種図版、一部は動画映像などの情報展示が多くなります。
 「トピック展示」では事績のうち、比較的興味深いと思われるもの、資料性・資料価値として一般性の高いもの、展示になじむもの(言い換えると博物館学や展示論でよく言われる“モノによって語らしめる”ことができるもの)を中心に展示スペースの許す限り、できるだけ多くのモノを展示すること目指しています。そして会場には上映スクリーンを設け、資料映像の上映や「クロニクル展示」、「トピック展示」に収めきれなかった資料や情報の投影を行います。これらは小出正志に関わるものですが、加えて「オマージュ展示」として小出の東京造形大学における恩師である神田昭夫先生(1935-2003/グラフィックデザイナー/東京造形大学・長岡造形大学教授など歴任)と波多野哲朗先生(1936-2020/映画・映像評論家/日本映像学会会長、日本大学大学院教授など歴任、東京造形大学名誉教授)、東京造形大学教員時代の盟友である片山雅博先生(1955-2011/アニメーション作家、イラストレーター/多摩美術大学教授、日本アニメーション協会事務局長など歴任)と孫(ソン)基煥(キファン)先生(美術家/韓国・サンミョン大学校教授、韓国漫画・アニメーション学会(KoSCAS)会長、ソウル国際漫画アニメーションフェスティバル(SICAF)執行委員長など歴任)に関わる著作・作品や資料を展示します。
 また本展の関連イベントとして、①小出正志による展覧会の解説/解題となる「ギャラリートーク」、②小出正志とゲストによる特定のテーマを設けた「開催記念対談」、③小出正志と複数のパネリストによる特定のテーマを設けた「開催記念シンポジウム」、④小出正志担当授業の会場実施による公開授業、⑤参考作品上映を行います。
小出正志
2022.9.11

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