「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」東京都写真美術館

「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」東京都写真美術館

名称:「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」東京都写真美術館
会期:2023年3月3日(金)〜6月4日(日) 
会場:東京都写真美術館
観覧料金:当日一般700円
休館日:月曜日(5月1日は開館)
住所:〒153-0062東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
URL:東京都写真美術館

《無題(窓から)》〈洋子〉より 1973年 ©深瀬昌久アーカイブス
《無題(窓から)》〈洋子〉より 1973年 ©深瀬昌久アーカイブス

深瀬昌久は自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代以降の日本の写真表現に独自のポジションを築きました。それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、70年代には「私写真」と呼ばれ、写真家たちの主要表現のひとつとして展開していきます。
深瀬は妻や家族など、身近な存在にカメラを向け、自身のプライベートを晒しながら、自己の内面に潜む狂気に意識を向けていきます。その狂気は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在し、深瀬作品を特別で唯一無二なものにしています。
本展では、〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉など、主要作品を網羅した東京都写真美術館のコレクションに加え、同館が初めて出品する《無題(窓から)》〈洋子〉のほか、日本大学芸術学部が1980年代初頭に収蔵した〈烏(鴉)〉.個人所蔵の〈ブクブク〉〈サスケ〉ほか、充実した作品群によって構成します。1960年代から90年代の初頭に活躍した深瀬昌久の軌跡を辿り、彼独自の世界に触れる機会とします。
◆ 深瀬 昌久|Masahisa Fukase
1934年北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などでの勤務を経て、1968年に独立。1960年代初期よりカメラ雑誌を中心に写真作品を多数発表。1974年、米・ニューヨーク近代美術館で開催された企画展「New Japanese Photography」を皮切りに、世界各国の展覧会に多数出品。代表作に〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉〈サスケ〉などがある。1977年第2回伊奈信男賞、1992年第8回東川賞特別賞など受賞。2012年没、享年78。

《無題(窓から)》〈洋子〉より 1973年 ©深瀬昌久アーカイブス
《無題(窓から)》〈洋子〉より 1973年 ©深瀬昌久アーカイブス
《屠、芝浦》〈遊戯〉より 1963年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《屠、芝浦》〈遊戯〉より 1963年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《屠、芝浦》〈遊戯〉より 1963年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《屠、芝浦》〈遊戯〉より 1963年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《金沢》〈鴉〉より 1978年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《金沢》〈鴉〉より 1978年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《襟裳岬》〈鴉〉より 1976年 日本大学芸術学部蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《襟裳岬》〈鴉〉より 1976年 日本大学芸術学部蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《上段左から妻・洋子、弟・了暉、父・助造、妹の夫・大光寺久、下段左から弟の妻・明子と妹の長男・学、母・みつゑと弟の長女・京子、妹・可南子、弟の長男・卓也》〈家族〉より 1971年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《上段左から妻・洋子、弟・了暉、父・助造、妹の夫・大光寺久、下段左から弟の妻・明子と妹の長男・学、母・みつゑと弟の長女・京子、妹・可南子、弟の長男・卓也》〈家族〉より 1971年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
〈歩く眼〉より 1983年 東京都写真美術館 ©深瀬昌久アーカイブス
〈歩く眼〉より 1983年 東京都写真美術館 ©深瀬昌久アーカイブス
《ロンドン》〈私景〉より 1989年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《ロンドン》〈私景〉より 1989年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《91.11.10 November 10th 1991》〈ブクブク〉より 1991年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス
《91.11.10 November 10th 1991》〈ブクブク〉より 1991年 東京都写真美術館蔵 ©深瀬昌久アーカイブス

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