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車輪形飾り 2007.05.23更新
80-1 青銅、直径85.0cm
80-2 青銅、直径84.5cm
三星堆博物館
車輸形の中心が半球形に突出し、そこから放射状に5本の輻がのびている。周囲の円環は断面がかまぼこ形である。器壁は薄い。円環の5カ所と中心に小孔があり、もとはなにかに取り付けたものだろう。輻間の円環部の5カ所と輻の基部近くに継ぎ目があり、円環と輻にあたるT字形の5つの部品と、半球形の中心部とを別々に鋳造し、継ぎ目に銅の湯を流す鋳かけの技法(熱補法)によって接合している。2器がセットをなすが、これを車輪を飾るホイールとみることはできない。なぜなら当時の馬車は、車軸を車体に固定し、車輪だけが回転するようになっているため、車軸の頭が車輪の外につき出ていたからである。むしろこれは太陽とその光を象徴するもので、神殿の壁面や門などに取り付けたという説のほうが妥当であろう。獣冠をかぶる人物像の冠に類似する文様がある。出所:「三星堆」
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