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金牛山人頭骨(模型) 2008年01月20日(日)更新

金牛山人頭骨(模型)

【和:きんぎゅうざんじんとうこつ
【中:Jin niu shan ren tou gu
旧石器時代|>金牛山人頭骨(模型)

旧石器時代早期
遼寧省大石橋市金牛山A地点洞穴出土 
長20.4cm、高14.9cm
 金牛山人の化石は1984年9月に、北京大学考古学系の呂遵諤教授が旧石器時代考古研究生を引率して遼寧省大石橋市金牛山A地点洞穴において、野外実習を行った際に発見したものである。金牛山人の化石資料は、頭骨・脊椎骨・肋骨・尺骨・寛骨・膝蓋骨および手・足の骨など50余点であり、保存状態はすべて非常に良好である。すべての化石資料は同一個体に属する。呂遵諤教授の最新研究によれば、金牛山人化石資料は若い成人女性のものと思われる。地層および共伴した動物群の研究によれば、金牛山人の地質時代は中期更新世後期に属する。ウラニウム法による年代測定では、今から26万年前である。金牛山人は、現在中国で発見されている人骨化石の最も豊富な時代のもののうち、最も古い時期に属する「古智人化石である。
金牛山人の頭骨は大きく、頭蓋冠は現代人と較べて明らかに低く、頭蓋幅の最大位置は両側の側頭鱗の中後部にある。前頭骨は明らかに低平化しており、眉稜は発達して円枕状を呈している。眼窩後狭窄が明瞭である。後頭部は後方に突出している。脳容量は1260ccである。全体的にみて、金牛山人の頭骨は、早期サピエンスの発達特徴をすでに有するとともに、また北京原人の原始的特徴も備え、原人から早期サピエンスヘ進化する中間過程の類型を代表しており、人類の進化と現代人の起源を研究するための重要な科学資料を提供している。 出所:「中国の考古学展-北京大学サックラー考古芸術博物館所蔵」

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