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花形皿 2009年2月1日更新

花形皿
【和:はながたさら
【中:Hua xing min
隋・唐・五代|陶磁器|>花形皿

陝西省西安市北郊火焼壁村出土
白磁
(1)高3.5、最大径12.5、底径6.0
(2)高3.5、最大径14.2、底径6.3
(3)高3.5、最大径12.5、底径5.6
唐~五代 9~10世紀
陝西・西安市文物保護考古所
三稜・五稜の稜花形および五花形の皿。器胎は薄く作られ、高台の畳つきの部分を除いて、全面に施釉される。胎土は白く、釉はかすかな青みを帯び、器表に均一にかけられている。花形の切れ込みは的確で、薄造になることとあいまって、鮮鋭な形姿をみせる。
いずれも、高台内側の底裏に、「官」という刻銘があり、官営工房で制作されたとも考えられている。文字の筆画の中に釉が流れていないことからすると、銘は施釉後に刻出されたもようである。
この種の文字の入った陶磁器は、現時点で、およそ一〇○点ほどの遺例が知られているが、これらの三器が出土した西安市火焼壁村(長安城安定坊址)では、 一度に三〇点余りの類品が発見されたという。大量の類器のあり方からすると、あるいは、宮廷などでの宴会接客用に作られたものであろうか.
秀逸な出来映えを示し、唐時代(六一八~九〇七年)末期から五代(九〇七~九六〇年)にかけての北方白磁を代表する作例に位置付けられる。
【銘文】「官」(底裏刻銘)出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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