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定武蘭亭序(呉炳本) 2009年3月8日更新

定武蘭亭序(呉炳本)
【和:ていぶらんていじょ・ごへいぼん
【中:Ding wu lan ting xu
晋・南北朝|彫刻・書画|>定武蘭亭序(呉炳本)

王羲之
一巻
紙本墨拓
縦26.0 全長66.5
東晋時代・永和九年(三五三)
 永和九年(三五三)三月三日、王羲之(三〇三~三六一)が会稽山陰(浙江省紹興)の蘭亭に名士を招いて禊の礼を行ない、曲水に觴を流して雅宴をはり、名人が詩を賦した。蘭亭序とは、その詩会でなった詩集に、 王羲之が書いた序文である。王羲之の会心の作と喧伝され、七世の孫である智永に伝承したのち、唐の太宗が獲得したいが、太宗は蘭亭序を感受するあまり、昭陵に随葬させたと伝でえられる。太宗は蘭亭序を人手すると、能書の臣下に臨書を命じた。このとき欧陽詢(五五七~六四一)の臨書が最も真に追っていたので、これを石に刻した。この時の原石は、五代の反乱以後、遺棄されて所在が不明であったが、宋の慶暦年間(一〇四一~四八)に李学究が定武で発見したので、欧陽詢の臨書になる蘭亭序を定武本と別称している。原石はのちに薛珦・薛紹彭の父子が人手し、薛紹彭は摸刻を作ると、原石から「湍流帯右天」の五字を欠損のした。原石は大観年間(一一〇七~一〇)に長安の宣和殿に置かれ、靖康の乱で所在を失ったとされる。
 この蘭亭序は、もと郝天挺の所蔵になるもので、後に呉炳が郝天挺の所蔵していた三本の定武蘭亭の中から、宋時代の諸公の題跋が記された最も優れた一本を譲り受けたという。薛紹彭が五字を欠損する前の、いわゆる五字未損本である。出所:書の至宝-日本と中国2006
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