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篆書四斎銘軸 2009年3月21日更新

篆書四斎銘軸
【和:てんしょしさいめいじく
【中:Zhuan shu si zai ming zhou
明・清|彫刻・書画|>篆書四斎銘軸

鄧石如
六幅
紙本墨書
各縦一三四・〇 横三一・四
清時代・嘉慶五年(一八〇〇)
上海博物館
 鄧石如(一七四三~二八○五)の篆書は、清初に流行した鉄線玉箸篆の影響を払拭し、直接秦漢の諸家や、とくに漢碑に力を得た。また、漢碑の筆意を作品に活用し、字形の方円を互いに用い、新たな姿を表現することによって、当時の平板で単調な書風を一掃した。鄧石如は、清代の碑学が興隆した後に、碑学派の主張を実践し体現した第一人者で、碑学派の技法と書作の趨勢を確立した開祖として位置づけられる。
 この作品は鄧石如の晩年の作で、風格がさらに奔放となり、字型はさらに縦長となっている。筆鋒は鋭利で勢いがある。この作品からは漢碑特有の寛博渾朴の気を感じることができる。最後の幅に「岳国文公四斎之銘。嘉慶五年歳在庚申清和月。古浣後学。鄧石如書于韓江寓廬。」の落款が書かれ、「鄧氏完白」(白文印)「鄧石如字頑伯」(白文印)が押される。嘉慶五年は一八〇〇年、鄧石如五十八織の作品である。作品の後に呉昌碩(一八四四-一九二七)による篆書の題跋がある。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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