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乾隆粉彩人物図連瓶 2010年3月27日更新

乾隆粉彩人物図連瓶

【和:
【中:
明・清|陶磁器|>乾隆粉彩人物図連瓶

総高21.2cm
永青文庫
二個の瓶を合わせたような特殊な瓶形で、故宮博物院にも、まったく同じ形の「粉彩久安図双連蓋瓶」という乾隆年額の瓶がある。高さも二一・四センチでほぼ等しい。その図は岩に菊と薔薇を主題とし、これに雉二羽と鶉九羽を配した花島画で、高台裏が瓢形になっている。それぞれに「乾隆年製」と二重角圏内に朱書銘がかいてある。この他には類品をみない。
 この連瓶は西洋人物を表裏の開光(窓)のなかに描き、周囲の文様を紅色の西洋唐草で描いている。図柄色彩はまったく洋彩の代表的なものである。銘は高台裏の中央に青の琺瑯(料)釉で「乾隆年製」とあり、図はギリシャ神話のパリス審判をかいたもので、原図は西洋渡来の銅版画によったものであろうが、まことに精巧に描写され、中国人の筆になるものとは考えられないほどである。先年来朝したパーシバル・デヴィッド卿が世界第一の古月軒だと称誉していたが、まことにそのとおりの名品で、重要文化財に指定されている。出所:「清の官窯」
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