新石器時代（河姆渡文化）
1977年浙江省余姚河姆渡文化遺跡出
陶器
高さ11.7cm、口径21.7cm、底径17.5cm
浙江省博物館所蔵
イノシシが描かれた黒陶の鉢。胎土に植物の茎や葉などを混ぜて焼いた黒陶の鉢で、外側の両面にはそれぞれイノシシが描かれている。かなりデフォルメされてはいるが、顔が長い点、耳がしっかり立っている点、たてがみ(背線）がはっきり絵かれている点、しっぽが丸まっていない点などからみて、ブタ（家畜化されたイノシシ）というよりイノシシに近い。動物の家畜化は、植物の栽培化とともに文明史のなかで大きな問題であり、この器の図柄は当時の長江下流域の状況を知る上でも興味深い。出所：「世界四大文明・中国文明展」

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