考古用語辞典 A-Words

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紅陶彩絵鸛・魚・石斧文缸  2008年10月14日(火)更新

紅陶彩絵鸛・魚・石斧文缸
【和:こうとうさいえかん・ぎょ・せきふもんこう
【中:Hong tao cai hui guan・yu・shi fu wen gang
新石器時代|陶磁器>紅陶彩絵鸛・魚・石斧文缸


(こうのとり魚やおのを描いたかめ)
新石器時代(仰韶文化大河村第四期)
口径32.7cm 底径19.5cm 高47cm
1978年河高省臨汝県閻村出土
河南省博物館蔵
  夾砂泥質.手づくねだが, 口部のみに回転盤で加工した痕跡がある.器表は暗紅色.口縁部先端の断面は丸く,直腹,平底.口縁の下に6個の鷹の嘴し形の鈕が対称につく,最も貴重なのは腹部に描かれた「鸛魚石斧図」である。画面は高さ37センチ,幅44センチ,これまで発見された中国新石器時代最大の陶画芸術品である。大きく肥ええた「こうのとり」が1羽,全身灰白で,長い嘴と短い尾をもち,頭をのばし直立して,大きな魚をくわえている。その横に柄のついた石斧が一つ立っている.柄は加工した木の棒で,棒の上端には石斧を取りつける孔があけてある.大きな孔の上と下にそれぞれ二つの小孔をあけ,棒と石斧をしばりつけている。また棒の下端の握りの所に斜方格文を刻み,その末端を上部より太い角形に削り,握って使う時に滑り落ちないようにしてある.全身白彩で描かれている「こうのとり」は眼だけが墨で縁どりされ,ひときわ目立つ.魚と石斧は先に墨で輪郭を描いたあとで白彩してある。「こうのとり」の形象は古拙で生き生きとし,中国新石器時代の絵画芸術がすでに大変高い水準だったことをよく示している。出所:「黄河文明展」

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