時代別順
分野別順
|
淳化閣帖(夾雪本) 2009年3月8日更新
【和:じゅんかかくじょう・きょうせつぼん】 |
【中:Chun hua ge tie】 |
宋・遼・金・元|彫刻・書画|>淳化閣帖(夾雪本) |
王羲之筆
二帖
紙本墨拓
各縦二四・五 横一六・三
北宋時代・淳化三年(九九二)
東京・台東区立書道博物館
淳化閣帖は、歴代皇帝、名臣、諸家、王羲之(三〇三~三六一)、王献之(三四四~三八八)の書を全十巻に収めた最古の集帖である。虫喰いの痕がまるで舞い散る雪を夾んだようにみえることから夾雪本と呼ばれ、王羲之書の巻第七、八の二帖のみ現存する。明代に顧従義所蔵の後、清代に呉栄光、李鴻章、李国松などの所蔵を経て日本に渡り、昭和初期(一九三〇年代)に中村不折(一八六六~一九四三)が手に入れた。メリハリのきいた王羲之の筆勢が十分にみてとれる貴重な拓本の一つである。拓の墨調も、青みがかった潤いある上品な色合いで、淳化閣帖の原刻本を思わせる風格がある。
夾雪本の巻第七には、帖首に呉栄光の題簽と、羅天池、呉栄光の跋、帖尾にも呉栄光の政があり、帖中随所に顧従義、朱彝尊、羅天池、呉栄光ら名家の鑑蔵印が八十顆余り押されている。巻第八には、呉栄光の題簽、帖後に莫是龍、羅天池、潘仕成の跋と、巻第七同様諸家による約百の印が散見される。出所:書の至宝-日本と中国2006
関連用語:
|
|
|
Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.