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善才寺碑(宋拓孤本) 2009年3月10日更新

善才寺碑(宋拓孤本)
【和:ぜんさいじひ
【中:Shan cai si bei
隋・唐・五代|彫刻・書画|>善才寺碑(宋拓孤本)

魏栖梧筆
一帖
紙本墨拓
縦23.8 横16.5
唐時代・開元十三年(七二五)
則天武后の治世に、河南府陽翟県の善才寺主を勅授され、開元七年(七一九)五月九日に七十五歳で示寂した文蕩律師を祀った碑文の拓本である。開元十一年七月十七日、塔を建立し文蕩律師を葬り、開元十三年十月、前河南告成尉である盧渙の撰文、著作郎の魏栖梧の書丹によって、本碑が建てられた。この碑は、宋時代の欧陽詢『集古録目』や、趙明誠『金石録目』に著録されるが、それ以降の著録にはみられず、清初に至ってにわかにその拓本が注目される状況から、原碑は宋時代をさほど降らない時期に亡佚したと考えられる。後世の商賈によって、原本に魏栖梧と刻されていたはずの三文字を削りとって、褚遂良(五九六―六五八)の三文字を嵌入している。
この拓本は、宋時代に拓された唯一無二の孤本として珍重されるもので、清朝の収蔵家ととて名高い臨川の李宗瀚の旧蔵品。隋の「啓法寺碑」、唐の虞世南(五五八―六三八)「孔子廟宝碑」、褚遂良「孟法師碑」とともに、「臨川李氏四宝」の一つとして喧伝されている。出所:書の至宝-日本と中国2006
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