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楷書謝賜御書詩表巻 2009年3月10日更新

楷書謝賜御書詩表巻
【和:かいしょしゃしぎょしょしひょぅかん
【中:Kai shu xie ci yu shu shi biao juan
宋・遼・金・元|彫刻・書画|>楷書謝賜御書詩表巻

蔡襄
一巻
紙本墨書
縦29.3 全長241.5
北宋時代 皇祐五年(一〇五三)
東京・台東区立書道博物館
 北宋の仁宗皇帝は、蔡襄(一〇一二~六七)に「君謨」という字を御書した一軸を賜った。感激した蔡襄が、その君恩に感謝すべく、上表文と七言古詩一首を皇帝に献上したものがこの書巻である。上表文という性格上、書かれた文字も一貫して揺るぎなく、至極ていねいな筆さばきである。本文は三十七行が五紙にわたって書かれ、巻末には北宋の米芾(一〇五一―一一〇七)を筆頭に、鮮于枢(一二四六?-一二〇二?)、呉寛、陳継儒(一五五八-六三九)、董其昌(一五五五-一六三六)など、元明清時代の錚々たる十八家の跋が連なる。
この作品は北宋当時から特に貴重なものとされ、内府の所蔵となり、また別に蔡襄自らが本作を石に刻して翰林院に奉呈した。蔡襄と時代が重なっていた宮廷書画の鑑定家である書学博士の米芾でさえ、この真跡を観る機会に恵まれず、翰林院の刻石を目暗した四十年後にようやく原本に出会うことができたと、その喜びを欧文に記したほどである。また蔡襄の書は、『宋史』本伝においても当時第一と絶賛され、当初から高い評価を受けていたことがうかがい知れる。大正八年(一九一九)六月七日、中村不貯(一八六六-一九四三)が文求堂より購入。出所:書の至宝-日本と中国2006
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