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楷書徽宗文集序巻 2009年3月11日更新
【和:かいしょきそうぶんしゅうじょかん】 |
【中:Kai shu hui zong wen ji xu juan】 |
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宋高宗筆
一巻
紙本墨書
縦27.4 全長137.0
南宋時代・紹興二十四年(一一五四)
文化庁
本巻は、宋高宗(一一O七-八七)が父の文集のために自撰自書した序文である。『建炎以来繋年要録』巻百六十七によれば、『徽宗皇帝御集』百巻は高宗の命により実録院で編纂され、紹興二十四年九月十九日、太師僕射提挙の秦檜等により進呈されたという。しかし、いつしかこの御集は散逸し、現在この徽宗文集序のみが、巻首を欠失し三十二行を存する形でわずかに伝存している。本巻には紀年はないが、上記の記録から、紹興二十四年、高宗四十八歳の揮毫と考えられる。
高宗は書画を善くし、その鑑識にも精通した文人としても知られ、自ら著わした書論『翰墨志』では、魏晋以来六朝に至るまで、臨摸しないものはないと述べているほど、書法にも造詣が深かった。三十四歳の筆になる「鴨頭丸帖」の書き付けには、米芾(一〇五一~一一〇七)の書法の影響が認められるが、本作は晋唐風に立脚しつつ、温和な気品を漂わせる優品である。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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