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行書蘇軾詞軸 2009年3月20日更新
【和:ぎょうしょそしょくしじく】 |
【中:Xing shu su shi ci zhou】 |
明・清|彫刻・書画|>行書蘇軾詞軸 |
董其昌筆
一幅
紙本墨書
縦二一四・〇 横五四・三
明時代・天啓元年(一六二一)
上海博物館
落款には「東城詞也。宸甫同予游西山、書此記事。辛酉重九日、其昌書」とあり「大宗伯印」(白文印)「玄宰氏」(朱白文印)が押され、また引首印として「玄賞斎」(朱文長方印)が押されている。辛酉は一六二一年なので、董其昌(一五五五-一六三六)六十七歳の作品である。この作品は董其昌の学んだ足跡を十分に発揮し、さらに独自の新機軸を打ち出した書風である。その中でも米芾(一〇五一~一一〇七)の影響が最も大きく、たとえば「東坡」の「東」字や「戯馬」の「馬」字等はまるで米芾のようである。ただし、董其昌の気質によるものなのか、米芾に比べて筆の動きが少なく、安定した筆法と淡々とした書きぶりが目につく。しかし、これこそが董其昌のもつ独自の個性というべきものなのであろう。装訂の柱に書かれている呉湖帆の題跋によると、この軸の装訂は、董其昌在世時そのままの状態であるという。これは非常な幸運というべきものである。出所:書の至宝-日本と中国2006
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