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玉刀 2009年12月18日更新
一個
長73.5 幅16.3
二里頭期
Jade knife.
横長の梯形を呈する石庖丁形玉器で,林已奈夫氏が近似対称細長型石庖丁形玉器と呼んでいるものである。外縁に沿って表裏とも2段の傾斜をもち,上縁近くに5つの小円孔があく。左右の側縁には4本1組の細線による平行線文が内側に,斜格子文が外側に施される。玉の表面には,粗い繊維の痕跡が残っている。実用ではなく儀礼用に使われたらしい。
近似対称細長型に属し,同じような文様をもつものとして,サックラー・コレクション(長73.7cm)と河南省偃師県の二里頭附近出土品(長65.2cm)がある。この両者は側縁に歯文をもつ点で本品との相違もみられるが,ほぼ同一時斯とみてよいだろう。 1972, 73年の二里頭遺跡の調査では,三区の窑より素文の近似対称細長型(長52.3cm)が出土している。二里頭期は龍山文化に続く時期で,商時代二里岡期に先行する。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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