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石磬 2010年3月3日更新
長84、幅42、厚2.5
1950年,河南省安陽市殷墟武官大墓出土
商代・前13-前11世紀
Stone Qing Chime
磬は、板を吊り下げ木槌などで叩いて鳴らす打楽器。近年の調査で、新石器時代後期には登場していたことが判明している。戦国時代になると、大きさの異なる磬を並べて旋律を奏でるようになるが、初期の時代は大型の磬を単独で用いたようである。古代中国の祭祀には欠かせない楽器であった。
この磬は、石の両面を平らに整えており、片面だけに文様を刻んでいる。口を開けて牙をむき出し、胴には縦縞があり、尾が長い動物であり、虎を表わしたものと考えられる。この虎にも石牛と同様に渦文が施されている。霊気を発する神聖な姿に表わされているとみることができる。なお、この虎の目の表現は、方鼎、玉人の目と共通しており、商時代伝統の表現法であることがわかる。虎の頭の上に吊り下げるために紐を通す孔が穿たれている。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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