「或る少女からのメッセージ —華宵便箋がつないだ愛—」高畠華宵大正ロマン館

「或る少女からのメッセージ —華宵便箋がつないだ愛—」高畠華宵大正ロマン館

名称:「或る少女からのメッセージ —華宵便箋がつないだ愛—」高畠華宵大正ロマン館
会期:2020年11月21日〜2021年2月28日
開館日:毎週土・日曜日【臨時休館日】年末年始
入館料:一般500円/中高生400円
    障害者手帳をお持ちの方400円
    65歳以上の高齢者400円
開館時間:11:00〜17:00(入館締め切りは30分前)
住所:〒791-0222愛媛県東温市下林丙654-1
TEL:089-964-7077
URL:高畠華宵大正ロマン館
 会えない人に何かを伝えたい時、みなさんはどのような手段を使いますか?
 高畠華宵は大正ロマンの挿絵画家として知られていますが、
 実は「華宵便箋」というキャラクターグッズのパイオニア的商品のデザインも手掛けていました。「華宵便箋」は複数の会社から発売され、便箋表紙絵、便箋用紙、封筒のそれぞれが華宵の絵や
 デザインで埋め尽くされていました。便箋はそもそもメッセージを伝えるための道具でありますが、「華宵便箋」は単なる道具以上に愛され、使われていたようです。
 一番身近で手軽な通信手段が「手紙」であった大正期、人々(主に少女や女性)は自分のメッセージを伝えるために「華宵便箋」を使いました。家族へ、友人へ、大切な思い人へ、華宵の絵に自分の思いを重ねながら便箋を選び、文字を認め、封をしたのでしょう。また当時は、雑誌への投稿が(現在のSNSへの投稿と同様に)とても一般的でありましたが、その際も乙女たちは「華宵便箋」に自分の思いを書き込めて投稿していたのでしょう。雑誌の投稿欄は少女たちが想いをシェアするコミュニティでありましたが、「華宵便箋」はそこで少女たちの心をつなぐ大事な役割を果たしていたのです。
 今回の展覧会は「華宵便箋」をテーマに、華宵が描いた数百点にものぼる便箋表紙絵や封筒、便箋用紙などを展示します。圧倒的な数量の残された華宵便箋から伝わってくる大正乙女のメッセージ、愛、悩み、可笑しみ、無念さ、恥じらい、、、。華宵便箋に描かれた大正乙女の世界を当時の手紙文や投稿文と一緒にご紹介します。

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