「子こどもをめぐる美術 —祈りから遊びまで—」彦根城博物館

「子こどもをめぐる美術 —祈りから遊びまで—」彦根城博物館

名称:「子こどもをめぐる美術 —祈りから遊びまで—」彦根城博物館
会期:(2021年)1月1日(金曜日・祝日)~2月2日(火曜日) 会期中無休
開館時間:午前8時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
住所:〒522-0061滋賀県彦根市金亀町1-1
TEL:0749-22-6100
URL:彦根城博物館
 日本の美術工芸品には、子どもにまつわる作品が数多くあります。その作例は、絵画、彫刻、陶磁器、染織など、あらゆるジャンルにおよびます。
そもそも日本においては、15歳前後が子どもと大人の境目とされていました。これは江戸時代においては、女子ならばお歯黒をつけ始めるとされる年齢であり、男子ならば月代(さかやき)を剃る年齢にあたります。現在のように医療が発達していなかった江戸時代以前には、成人を迎える以前に、特に幼くして亡くなる子どもが少なくありませんでした。そのため、生後はじめて氏神に参詣する宮参りや、最初に迎える上巳(じょうし)の節句や端午の節句を祝う初節句、3歳頃に幼児の間は剃っていた髪をのばし始める髪置(かみおき)、5歳を迎えた男子がはじめて袴を着ける袴着、7歳になった女子がはじめて大人と同じ帯を結ぶようになる帯解(おびとき)などの、子の健やかな成長を祈るさまざまな儀礼が行われ、これらにあわせて、雛人形や五月人形などの道具が調えられました。
このような儀礼に関わる道具だけでなく、遊びの道具、手習いのための書籍といった、子どもの遊びや学びに関わる作例もまた、子どもをめぐる営みの中で作られたものといえます。加えて、芸能において子役が用いた装束なども、子どもに関わる作例のひとつです。
一方、子どもを主題とする作品に目を向けると、唐子(からこ)と呼ばれる、唐服をまとって「唐子髷」を結った子どもを表わした作品が多く見られます。中国の高士や仙人などに仕える姿で描かれるほか、数多くの唐子を表わすことで、そこに子孫繁栄という吉祥の意味が込められました。また、古来、日本では、子どもは神に近い聖なる存在ととらえられていました。永遠の若さを保つ少年を表わした能面の童子や童形(どうぎょう)の祖師像などに、神聖な存在としての子どもの表現を見ることができます。
本展では、これら子どもをめぐるさまざまな作例を展示し、その多様さとともに、子をめぐる営みやそこに込められた人びとの想いを紹介します。

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