「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山

「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山

名称:「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山
会期:2021.09.18〜2021.11.14
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 会場葉山館 展示室1–3
観覧料金:一般1,000円(事前予約制)
休館日:月曜日(9月20日は開館)
主催:神奈川県立近代美術館
監修:山口県立美術館、香月泰男美術館
企画協力:一般社団法人インディペンデント
住所:〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
TEL:046-875-2800
URL:神奈川県立近代美術館 葉山

「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山
「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山

太平洋戦争とシベリア抑留の体験を描いたシベリア・シリーズで、戦後洋画史に確固たる地位を築いた香月泰男(1911-74)。東京美術学校(現・東京藝術大学)時代から最晩年まで、シベリア・シリーズ全57点を含む各年代の代表作を制作年順に紹介し、香月泰男の画業の全容をたどります。
1931年、香月は東京美術学校に入学し、ファン・ゴッホや梅原龍三郎などの先達にならいながら自身のスタイルを模索しました。従軍とシベリア抑留を経て復員した1947年以降は、折に触れて大陸での体験を主題に制作しましたが、一方で台所の食材や庭の草花など身の回りのモチーフも色彩豊かに描きました。1950年代前半には色彩と形態、材料における試行錯誤を繰り返し、1950年代後半に後期の作品を特徴づける黒色と黄土色の重厚な画風に到達した香月は、その画風で太平洋戦争とシベリア抑留の体験を主題とする作品を描き、「シベリアの画家」としての評価を確立します。

「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山
「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山


本展では、一大叙事詩として読み取られることの多いシベリア・シリーズを解体し、同時期に制作された他の作品とあわせてご覧いただくことで、画家の創作活動における同シリーズの位置づけを再検証し、香月の芸術の多彩な魅力に迫ります。

「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山
「生誕110年 香月泰男展」神奈川県立近代美術館 葉山

展覧会の見どころ

  1. シベリア・シリーズ全57点を公開します
    香月は1943年に満州国へ動員され、戦後はシベリアで抑留生活を送りました。1947年に帰国するまでの戦争体験をもとに描かれた、シベリア・シリーズ全57点が一堂に会します。
  2. 東京美術学校時代から最晩年まで、香月泰男の画業の全容をたどります
    香月が体験した出来事の順番に紹介されることの多いシベリア・シリーズを含め、代表作と素描などあわせて146点を制作年順に展示します。シベリア・シリーズを同時期に制作された他の作品と並置し、画家が生涯を通じて追求した造形の本質に迫ります。   
《水鏡》 1942年 油彩、カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
《水鏡》 1942年 油彩、カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
《雨〈牛〉》 1947年 油彩、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《雨〈牛〉》 1947年 油彩、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《青の太陽》 1969年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《青の太陽》 1969年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《洗濯》 1965年頃 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 香月泰男美術館蔵
《洗濯》 1965年頃 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 香月泰男美術館蔵
《電車の中の手》 1953年 油彩、カンヴァス 香月泰男美術館蔵
《電車の中の手》 1953年 油彩、カンヴァス 香月泰男美術館蔵
《公園雪》 1971年 油彩、方解末、カンヴァス 島川美術館蔵
《公園雪》 1971年 油彩、方解末、カンヴァス 島川美術館蔵
《鷹》 1958年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館
《鷹》 1958年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館
《復員〈タラップ〉》 1967年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《復員〈タラップ〉》 1967年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《〈私の〉地球》 1968年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《〈私の〉地球》 1968年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《日本海》 1972年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵
《日本海》 1972年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る