名称:特別展「大名の船-海の参勤交代-」愛媛県歴史文化博物館
会期:2021年9/25土〜11/28日
開館時間:午前9時~17時30分(展示室への入室は17時まで)
住所:〒797-8511愛媛県西予市宇和町卯之町4-11-2
TEL:0894-62-6222
URL:愛媛県歴史文化博物館
天下統一を目指す豊臣秀吉にとって、瀬戸内海は西日本を征するために重要な水域でした。その中でも伊予は、秀吉の朱印状にも「九州・中国のかなめ所」と記されており、最も重要視された地域といえます。戦国時代、能島村上氏や来島村上氏など海賊衆が活躍した伊予においても、海賊停止令を経て海賊衆は独立性を失い、代わって加藤嘉明や藤堂高虎が新たに所領を与えられ、その水軍力をもって朝鮮で文禄・慶長の役を戦うことになります。
その後、関ヶ原の合戦、大坂の陣により、徳川幕府による平和な時代が到来すると、それまでの戦闘を目的としていた水軍の船も、参勤交代の際に人を運ぶという交通の手段となっていきました。九州・四国・瀬戸内の西国大名だけに、瀬戸内海を渡海して大坂までの船の使用が認められ、それらの大名による豪華な装飾を施した御座船を中心とする船行列は、海のページェントとしての様相を呈していきました。
本特別展では、伊予をはじめとする西国大名の船の姿や海上での大名行列ともいわれる華麗な船行列の模様を、絵画史料や古文書を通じて紹介します。また、参勤交代に関連して、大名が設置していた大坂蔵屋敷や江戸屋敷についてもあわせて取り上げます。
瀬戸内海を彩った華麗な大名の船をご覧いただくとともに、本展を通じて伊予水軍の歴史にも思いを寄せていただけたら幸いです。
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