「線を引く:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.34」CCGA現代グラフィックアートセンター

「線を引く:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.34」CCGA現代グラフィックアートセンター

名称:「線を引く:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.34」CCGA現代グラフィックアートセンター
開催期間:2021年09月11日(土)~12月19日(日)
開館時間:午前10時―午後5時(入館は午後4時45分まで)
休館日:月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日
  *会期前9月6日(月)―10日(金)は展示替え休館、
   会期後12月20日(月)―2022年2月28日(月)は冬期休館となります。
入館料:一般=300円/学生=200円
  小学生以下と65才以上、および障害者手帳をお持ちの方は無料
主催:公益財団法人DNP文化振興財団/CCGA現代グラフィックアートセンター
住所:〒962-0711福島県須賀川市塩田宮田1
TEL:0248-79-4811
URL:CCGA現代グラフィックアートセンタ

古典的な意味での「グラフィックアート」とは、「線的な表現で平面上にイメージをあらわした視覚芸術」のことを指します。ドローイングなどと並び、その典型のひとつが版画です。
 基本的に単色刷りで、階調を伴う色面を描画するための技法がなかった時代、木版画や銅版画で対象の形(フォルム)を描き出すためのおもな方法は、輪郭線によって周囲との境界を区切るというものでした。そして形に立体感を演出するために使われたのは、エングレイヴィングやエッチングの作品に見られる、ハッチング(複数の平行線を、長さや粗密を変えながら重ねる描法)による明暗表現でした。
 その後、アクアティントやリトグラフのように濃淡の変化をつけられる、すなわち面的な表現を可能にする技法が生まれました。さらに近代以降、美術表現そのものにおいて描かれる内容が大きく変わって現実的な対象の再現から解放されるようになり、こうした変化を通じて「線で描く」ことの意味もまた変わってきました。
 形に奉仕する必要がなくなった線は、それ自体が自立的な存在として画面の主役にもなりえますし、また版画においては、たとえば銅版の上でビュランやニードルを、あるいは石版の上でクレヨンを走らせて線を引くという行為そのものの身体的なリズムが、イメージとしてあらわされることもあります。こうして線を主体とした美術表現は、多様性や新たな意味を得ながら数々の魅力的な作品を生み出してきました。
 本展ではCCGA所蔵のタイラーグラフィックス・アーカイブコレクションから、フランク・ステラやナンシー・グレイヴスらによる線の表現が印象的な版画作品をご覧いただきます。この展覧会が多くのかたにとって、さまざまな線とそれらが織りなすイメージの魅力を感じていただく機会となれば幸いです。

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