「荻須高徳展 ‒カタログレゾネ発刊記念‒」松坂屋名古屋店 美術画廊

「荻須高徳展 ‒カタログレゾネ発刊記念‒」松坂屋名古屋店 美術画廊

名称:「荻須高徳展 ‒カタログレゾネ発刊記念‒」松坂屋名古屋店 美術画廊
会期:2021年12月11日(土)→21日(火) 最終日は16時閉廊
会場:第二画廊
住所:〒460-8430 名古屋市中区栄三丁目16番1号
TEL: 052-251-1111
URL: 松坂屋名古屋店 美術画廊

1901年現在の愛知県稲沢市に生まれ、1927年に渡仏、60年の画業の大半をパリに捧げ天命を全うした荻須高徳。絵を描くことに専心した86年にわたる生涯で、多くの作品が制作されました。 パリに生きパリに没した日本人画家として、OGUISSの名は日本画壇のみならず、フランス、スイス、イタリアなどへのグローバル化を果たしました。
かねてから準備が進められてきたカタログレゾネ制作が、このたび発刊を迎え、荻須の偉業を集大成する第一歩が踏み出されることとなりました。
描かれた作品群がその溢れる魅力の証左として、数々の愛好家及び美術館等に所蔵され、近現代の美術史に光を放ち続ける現在、生誕から120年というこの節目の年に、カタログレゾネの第1巻が刊行されることは、必ずや荻須の画業の深奥を後世に伝えていく大きな礎となるでしょう。
今展では、戦前戦後を通じて荻須の手になる油彩作品のほか、水彩画を併せた30点余の作品をご高覧いただきたくご案内申しあげます。

略歴
1901年 11月30日稲沢市井堀高見町に生まれる。
1922年 東京美術学校洋画科入学、
  同級生に猪熊弦一郎、牛島憲之、岡田謙三、小磯良平、高野三三男、永田一脩、中西利雄、藤岡一、山口長男等と学ぶ。
1927年 美大卒後、9月マルセイユ経由でパリに着く。
1930年 パリのル・スチュディオ画廊で初の個展開催。
1931年 パリのカティア・グラノフ画廊で個展開催。
1932年 パリのドルアン画廊にて個展開催。
1934年 スイス、ジュネーブの市立ラット美術館で初の個展開催。
1936年 サロン・デ・チュイルリー出品作品をフランス政府買上。
1937年 スイス、ジュネーブのラット美術館で2回目の個展開催。
1938年 パリのベルネーム・ジューヌ画廊で個展「自動車修理屋」フランス政府買上、オルレアン美術館に展示。
1940年 サロン・ドートンヌに藤田嗣治と出品しパリ市買い上げ。
  戦乱のため帰国する。
1944年 横江美代子と結婚。
1946年 長女恵美子誕生。
1948年 日本人画家として戦後初めてフランス入国を許可され12月渡仏。
1950年 ル・アーヴルのジャン・ジャック・ルソー画廊で個展開催。
1954年 パリ、カティア・グラノフ画廊個展開催。フランス政府作品買上。
1956年 フランス政府シュヴァリエ・ド・ラ・レジオン・ドヌール勲章授与。
1958年 イタリア、ミラノのグッソーニ画廊で個展開催。
1960年 スイス、ジュネーブの市立ラット美術館で個展開催。
1972年 勲三等旭日章受章、中日文化賞受賞。
1974年 パリ市からメダイユ・ド・ヴェルメイユを授与される。
1975年 松坂屋名古屋店で「パリの心を描く 荻須高徳新作展」50作品展示。
1978年 パリ市主催でバガテルにて「荻須高徳パリ在住50周年記念回顧展」
1980年 稲沢市名誉市民に推挙される。
1981年 文化功労者に顕彰されて10年ぶりに帰国。
1983年 愛知県稲沢市に稲沢市荻須記念美術館が開館。
1986年 サンドニ市歴史美術博物館、パリ「OGUISSサンドニ風景展」開催。
  同年10月14日午前2時パリのアトリエにて死去。文化勲章を授与。
1988年 「荻須高徳遺作展」朝日新聞社主催で全国展開。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「春岱-稀代の名工-」瀬戸市美術館
  2. 特別展「岩合光昭写真展 こねこ」秋田県立近代美術館
  3. 「返還30年 岐阜の赤羽刀総覧ー美濃伝をたどるー」岐阜県博物館
ページ上部へ戻る