企画展「宮本三郎 西洋の誘惑」世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館

「宮本三郎 西洋の誘惑」世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館

名称:「宮本三郎 西洋の誘惑」世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
会期:2022年4月1日(金)〜2022年9月11日(日)
会場:世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
時間:10:00〜18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日 7月19日(火)
   ※7月18日(月・祝)は開館
観覧料:一般 200円(160円)
    大高生 150円(120円)
    65歳以上・中小生 100円(80円)
    障害者 100円(80円)、
    ただし小・中・高・大学生の障害者は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※世田谷区内在住・在校の小・中学生は土、日、祝・休日、夏休み期間は無料
住所:〒158-0083東京都世田谷区奥沢5-38-13
TEL:03-5483-3836
URL:世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館

《赤い背景》 1938年
《赤い背景》 1938年

石川県小松市に生まれた宮本三郎(1905-1974)が、画家を志して上京したのは1920年代のこと。ヨーロッパへ留学し帰国した先達の画家たちによって、日本の洋画に多様な展開がもたらされた頃でした。宮本もまた、1938年に初めてヨーロッパの地を訪れます。パリに拠点を置き、ルーヴル美術館に通って模写をしたり、イタリア各都市の史跡や美術館を巡るなどして、深遠なる西洋の美術の歴史にじかにふれることになりました。
戦後、1952年にも再び渡欧し、フランスやイタリアのほか、スペインやギリシャを巡ります。同時代である20世紀美術の流れも目の当たりにした宮本は、帰国後さっそくキュビスム風の試みを取り入れるなど、実験を重ねるのでした。また、絵画上の実践のみならず、執筆活動なども旺盛に行った宮本は、時代や流派を問わず西洋美術を研究し続けます。その知識と審美眼は周囲を驚かせるほどのものでした。
ドラクロワ、ドガ、ルノワール、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、キスリング、ヴュイヤール、デュフィ…。宮本の作品には、さまざまな画家の絵筆をなぞるようにして、多様なスタイルがかわるがわるに立ち現れます。それは西洋の発祥である油彩画を、日本人の画家として自らのものとし追求していくための、果てしない旅でもありました。宮本三郎がその絵画のなかに辿った西洋美術への共感と憧憬、そしてその先に続く制作の展開を追います。

《海浜/海の記念日》1967-68年頃
《海浜/海の記念日》1967-68年頃
《エトルタの海》1939年
《エトルタの海》1939年
《(ピアノ)》1945-48年頃 *(   )は題不詳につ
《(ピアノ)》1945-48年頃 *(   )は題不詳につき仮題
《着衣像》1938-39年頃
《着衣像》1938-39年頃

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