「ハイジ展-あの子の足音がきこえる-」浜松市美術館

「ハイジ展-あの子の足音がきこえる-」浜松市美術館

名称:「ハイジ展-あの子の足音がきこえる-」浜松市美術館
会期:令和4年7月9日(土曜日)~9月11日(日曜日)
休館日:月曜日休館(月曜日が祝日の場合は翌日休館。但し8月中は無休)
開館時間:午前9時30分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
観覧料:一般:1400円(1120円)、高・大・専門学生:1000円(800円)
   ※70歳以上の方は当日料金の半額、中学生以下は無料。。
   ※()内は前売り券、団体(20名以上)の料金となります。
   ※中・高・大・専門学生・70歳以上の方は身分証をご提示ください。
   ※20名以上の団体料金は当日料金の2割引き。
   ※割引の併用はできません。
   ※障害者手帳等(ミライロID含む)お持ちの方及びその介護者1名は無料
主催:浜松市、Daiichi-TV
協力:瑞鷹株式会社、日本ハイジ児童文学研究会
住所:〒430-0947静岡県浜松市中区松城町100-1
TEL:053-454-6801
URL:浜松市美術館

「ハイジ展-あの子の足音がきこえる-」浜松市美術館
「ハイジ展-あの子の足音がきこえる-」浜松市美術館

“ハイジ”の物語の原作は、スイス人作家ヨハンナ・シュピーリが1880年にドイツで出版した『ハイジの修業時代と遍歴時代』と、翌年に出版した続編『ハイジは習ったことを役立てる』の2冊の小説です。幼くして両親を亡くした主人公ハイジが、社会や大人たちの事情に翻弄されながらも、アルムの山のおじいさん、ヤギ飼いの少年ペーター、フランクフルトの富豪ゼーゼマン家の、足が不自由な少女クララ等の登場人物との出会いを通して、力強く生きる姿が描かれます。
この小説は約70の言語に翻訳され、派生作品や映像化作品を含めると無数の“ハイジ”のイメージが世界中に拡散しています。日本では、1920年(大正9年)の野上彌生子による初訳以降、多くの訳本が出版されてきました。特に少女雑誌というメディアを中心に、日本独特の「かわいい」ハイジ像が可視化されました。
“ハイジ”と聞いて、日本人の多くが想像するのが、1974年(昭和49年)に放送されたテレビアニメーション『アルプスの少女ハイジ』に描かれる「かわいい」ハイジの姿ではないでしょうか。このアニメーションは、監督の高畑勲、場面設定の宮崎駿、作画監督の小田部羊一ら、超一流のスタッフにより制作されました。物語の舞台であるスイスへ赴き、日本のテレビアニメーション史上初の海外ロケハンを行った作品であり、放送から50年近く経つ現在でも、多言語への吹替版を含め、世界中の人々の心を捉え続けています。
本展は、浜松市美術館の完全オリジナル企画で、“ハイジ”という物語の価値や魅力を「文学」、「アニメーション」の双方から再構築している点が特徴です。はじめに、原作者シュピーリ直筆の手紙、原書や翻訳本に掲載された挿絵やイラストの原画等を展示し、原作者シュピーリの生涯を激動の時代背景と共に紹介します。次に、日本を含めた世界各国の“ハイジ”の翻訳や映画作品、絵本等を通して、海外と日本での受容を比較します。そして、テレビアニメーション『アルプスの少女ハイジ』の制作者による企画や原作の解釈、映像化のための工夫等を、当時の制作資料(原画、レイアウト、絵コンテ、セル画、背景画等)をもとに紹介し、アニメーション作りの仕組みを紐解きます。
本展は展示品の多くを「実物」、「制作当初の物」で構成することにこだわりました。展示総数500点を超える、まさに「本気のハイジ展」です。

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