「没後30年 尾田龍展」姫路市立美術館

「没後30年 尾田龍展」姫路市立美術館

名称:「没後30年 尾田龍展」姫路市立美術館
会期:2022年6月25日(土曜日)から9月4日(日曜日)まで
休館日:月曜日 
料金:無料
住所:〒670-0012兵庫県姫路市本町68-25
TEL:079-222-2288
URL:姫路市立美術館

 尾田龍は姫路出身の洋画家です。1906年神崎郡船津町(現姫路市船津町)に生まれ、姫路中学を卒業後上京し、川端画学校を経て東京美術学校西洋画科に学びました。しばらく東京で活動しましたが、戦争で罹災し帰郷。姫路高等女学校、姫路西高等学校の教諭を務めながら国画会に出品し続けました。内外を旅行し、その風景を激しいタッチで描いています。多くの後進を育てるなど、郷土の文化への寄与は枚挙にいとまがありませんが、1992年惜しまれつつこの世を去りました。没後30年をむかえるにあたり、尾田の初期から晩年の作品を紹介いたします。

尾田龍 略年譜
1906 神崎郡船津村 (現・姫路市船津町) に生まれる。
1925 姫路中学校を卒業し、上京して川端画学校に入学。同校で原精一、佐藤敬らと交わる。
1926 東京美術学校西洋画科に入学。
川島理一郎に影響を受け、二科展、1930年協会、国際美術協会展等に出品。
1931 東京美術学校卒業。翌年から東京で小学校の美術教師となる。
1939 東京市立神田高等家政女学校教諭となる。
1940 この年、中国東北部を旅行。国画会に初出品。
1944 『日本美術史物語』を日本青年文化協会から出版。
第19回国画会展に『仏頭』を出品し、同会会友となる。
1945 罹災し、帰郷。姫路高等女学校教諭となる。
1946 姫路市展創設委員となり、第1回展で市長賞を受賞。
1948 姫路西高等学校に転任。
1952 国画会会員となる。
1953 富士製鐵株式会社の季刊技術雑誌「富士製鉄技報」の表紙絵を依頼され毎号執筆。
この仕事は1970年まで続き、シリーズ「鉄をつくる」として完結する。
1958 姫路工業大学講師となる。
1967 この年、中近東、ヨーロッパ各地を旅行、姫路市の山陽百貨店で自選展を開催。
兵庫県文化団体「半どんの会」より現代芸術賞美術賞を受賞。
1968 この年、東アフリカを旅行。ケニア、タンザニアに取材。
1969 姫路市文化賞を受賞。
1970 画集「アフリカ・スケッチ尾田龍」を出版。姫路市のヤマトヤシキ百貨店で個展。
1971 この頃より瀬戸内各地に取材した連作が始まる。文化センター緞帳の原画を制作。
1973 姫路学院女子短期大学教授となる。
1975 リトグラフ集「瀬戸内の四季」を刊行。兵庫県文化賞を受賞。
1976 この年、イギリスにわたり、ベルギーに滞在して帰国後一連の風景を連作する。
1979 大阪日動画廊で「尾田龍画業50年記念展」を開催。姫路市芸術文化大賞を受賞。
1982 車木工房から『尾田龍画集1982』を刊行。
1986 自叙伝「春風秋雨」を出版。ヤマトヤシキ百貨店で「尾田龍の世界展」を開催。
姫路市立美術館で「尾田龍展」を開催。
1991 東京の長男宅に転居。
1992 逝去。

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