特別展「考古資料からみた 八尾の古代氏族-物部氏-」八尾市立歴史民俗資料館

特別展「考古資料からみた 八尾の古代氏族-物部氏-」八尾市立歴史民俗資料館

名称:特別展「考古資料からみた 八尾の古代氏族-物部氏-」八尾市立歴史民俗資料館
会期:令和4年10月8日(土)~11月28日(月)
住所:〒581-0862大阪府八尾市千塚3-180-1
TEL:072-941-3601
URL:八尾市立歴史民俗資料館

特別展「考古資料からみた 八尾の古代氏族-物部氏-」八尾市立歴史民俗資料館
特別展「考古資料からみた 八尾の古代氏族-物部氏-」八尾市立歴史民俗資料館

 物部氏は、天磐船に乗って天より下ったというニギハヤヒノミコトを遠祖とする伝承を持つ氏族です。そのなかでも物部氏として具体的な活動がみられるのは、6世紀の初め、越前国から継体天皇を迎えた物部麁鹿火です。物部氏は麁鹿火以降、尾輿、守屋と全盛期を迎えます。特に、6世紀後半、大連であった物部守屋は河内国渋川に「渋河の家」を構えていたと『日本書紀』に記されており、八尾の歴史に深いかかわりを持つ人物です。
 八尾市の中央部に位置する久宝寺遺跡では、発掘調査で古墳時代後期から飛鳥時代にかけての大形掘立柱建物が10棟以上みつかり、物部守屋が活躍していた時期の建物群として注目されます。
 また、東部山麓に所在する愛宕塚古墳は、大阪府下最大級の規模の横穴式石室をもち、朝鮮半島に系譜をもつ鉄地金銅張馬具類や大量の鉄鏃が副葬された古墳です。その規模と副葬品の豊富さから物部氏とのつながりが考えられる古墳です。ほかにも八尾市には、240基あまりの所在が知られる高安千塚古墳群、大形の掘立柱建物が検出された矢作遺跡など、物部氏と関連すると思われる遺跡が所在します。
 本展では、物部氏の大和の本拠地である布留遺跡も紹介します。そして、現在までの発掘調査成果をもとに、八尾の古代氏族、物部氏の盛衰について考えます。

◇主な展示資料 
久宝寺遺跡:須恵器、土師器、滑石製臼玉、陶質土器、韓式系土器、鉄剣など(八尾市)
鉄滓、鞴羽口((公財)大阪府文化財センター)
七ツ門古墳:須恵器、金環、銀環、鉄製槍など((公財)大阪府文化財センター)
愛宕塚古墳:須恵器、土師器、鉄地金銅張馬具類、鉄鏃、ガラス玉など(大阪府教育委員会)
郡川東塚古墳:馬具類、挂甲小札、土製ガラス玉鋳型など(八尾市)
郡川16号墳:須恵器、ミニチュア炊飯具、平底鉢など(八尾市)
服部川134号墳:須恵器(個人)、金環、銀環など(八尾市)
布留遺跡:須恵器、土師器、滑石製臼玉、子持勾玉、ガラス小玉など(埋蔵文化財天理教調査団)
赤坂第9号墳:須恵器(埋蔵文化財天理教調査団)
塚穴山古墳:土師器、石棺片(天理大学附属天理参考館)

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